任意の2タイムゾーン間での変換
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/03/05 07:37 UTC 版)
「協定世界時との差」の記事における「任意の2タイムゾーン間での変換」の解説
あるタイムゾーン"UTC+オフセットfrom"における時刻から"UTC+オフセットto"における時刻に変換する方法を考えるには、まず"UTC+オフセットfrom"における時刻からUTCにおける時刻に変換し、続いてその値を"UTC+オフセットto"における時刻に変換すると考えればよい。 "UTC+オフセットfrom"での時刻が x ならば、UTCでの時刻は、x − オフセットfromである。UTCでの時刻を算出したので、"UTC+オフセットto"での時刻を得るには、この値にオフセットtoを加算する、すなわち、当該時刻は x + オフセットto - オフセットfromである。 値"オフセットto − オフセットfrom"はタイムゾーン"UTC+オフセットfrom"と"UTC+オフセットto"との時間差に相当する。よって、"UTC+オフセットfrom"での時刻から"UTC+オフセットto"での時刻に変換することは、"UTC+オフセットfrom"での時刻にこの時間差を加算することを意味する。 例えば、タイムゾーン"UTC−05:00"での現在のローカルタイムが午前9時00分であるとする(オフセットfrom = -05:00)。このとき、タイムゾーン"UTC+05:00"でのローカルタイムは何時か(オフセットto = 05:00)。まず、時間差を計算すると、オフセットto − オフセットfrom = +05:00 − (−05:00) = 05:00 + 05:00 = 10:00、すなわち10時間である。よって、"UTC+05:00"でのローカルタイムは、午前9時00分 + 時間差 = 午前9時00分 + 10時間 = 午後7時00分(24時制では、9:00 + 10:00 = 19:00)である。 上の計算では、符号が正しいことに注意すべきである。あるタイムゾーンから別のタイムゾーンに変換する際、それぞれオフセットが"オフセットfrom"、"オフセットto"ならば、両タイムゾーン間の時間差はオフセットto − オフセットfromで得られる。この計算について、最後の結果が何の意味を成すか調べる。大きいオフセットをもつタイムゾーンのローカルタイムは、小さいオフセットをもつタイムゾーンのローカルタイムより「時間的に進んでいる」。だから、例えば、タイムゾーン"UTC+05:00"での与えられた任意の時刻は、"UTC−05:00"での時刻よりも時間的に進んでいるといえる。"UTC+05:00"での午後7時00分は、"UTC−05:00"での午前9時00分になる。
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