他の高電圧発生装置との比較
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/07 22:46 UTC 版)
「ヴァンデグラフ起電機」の記事における「他の高電圧発生装置との比較」の解説
ウィムズハースト式やボネッティ式のような古典的静電起電機では、ヴァンデグラフ起電機よりも大きい電流を容易に得られるほか[要出典]、正負両方の電荷を発生させることができる。しかし、これらの起電機では、高電位電極が露出しておりコロナ放電が発生することや、絶縁性が悪く漏れ電流が流れることで電圧は制限される。一般に静電起電機では、高電位電極への電荷の蓄積速度は非常に小さいため、電極から漏れ出す電流が電荷の蓄積速度と等しくなった時点で電位は頭打ちになる。ヴァンデグラフ起電機では、ベルトが運ぶ電荷は大きい中空の球状電極へと溜められる。漏れ電流とコロナ放電を低減するには球が理想的な形状であり、このためヴァンデグラフ起電機は静電起電機の中で最大の電圧を生成できる。加速器用途にヴァンデグラフ起電機が用いられてきたのはこれが理由である。
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