他の囲いとの比較
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/19 06:27 UTC 版)
金無双は美濃囲いに比べて上部からの攻め(特に1・2筋)に強い。しかし側面からの攻めに対しては若干弱い。また4筋からの攻めにも弱く、4筋は「うさぎ耳」とも呼ばれている。 対居飛車の振り飛車の場合、側面からの攻めが主体となるので、美濃囲いで良い。それに対して相振り飛車では、上部からの攻めが主体となるので、金無双の方が良い。しかし最近では「壁銀」などが嫌われ、矢倉囲いにしたり、相振り飛車でも美濃囲いにする場合が多い。美濃囲いは1・2筋が特に弱いため、向かい飛車に対しては危険であるが、四間飛車・三間飛車には優秀なようである。 その他の違いとして、銀を上げない形の場合は美濃囲いより1手早く組めるため(相振り飛車では美濃囲いも玉を3九に留める場合が多い)、急戦を仕掛ける場合にも金無双が有効である。また、矢倉囲いに組み替える場合、金無双だと片矢倉に隙なく組み替えられるが、金矢倉まで組むと1手損をする。美濃囲いだと組み替える途中、どうしても隙が生じる。金無双だと1七銀と上がる手順もあり組み替えやすい、などの違いがある。
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