他のクジラの声
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/19 16:49 UTC 版)
大部分のヒゲクジラは、およそ 15-20ヘルツの声を出す。しかしウッズホール海洋研究所の海洋生物学者たちは、『ニューサイエンティスト New Scientist』誌2004年12月号に寄稿して、彼らが北太平洋で12年間にわたり一頭のクジラを追跡調査して来たことを述べ、このクジラが、52ヘルツで「歌っていた」ことを報告している。科学者たちは目下、標準周波数からのこの劇的なズレを説明することができない。とはいえ科学者たちは、このクジラは間違いなくヒゲクジラであり、新種のクジラである可能性はまずないと考えている。またこのことから、現時点で既知のクジラの種は、従来考えられていたよりも遥かに広い声域を持っている可能性がある。 その他の大部分のクジラやイルカは、複雑さのレベルが様々に異なる声を発する。とりわけ興味深いイルカとして、非常に多様なホイッスル(警笛音)やクリックスやパルス音を発するシロイルカ Beluga (その声がカナリアに似ているので、「海のカナリア sea canary」とも呼ばれる)がいる。
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