人間―自動車系
人間の応答特性と自動車の応答特性を一体化し、ひとつのシステムとする考え方をいう。クルマの運動は、クルマ自体の運動特性によって基本的に決まるが、その入力となるハンドル操作は、クルマからのフィードバックに、人間の特性が反応して与えられクローズドループが形成されている。したがって、クルマ全体の運動特性を把握するためには、人とクルマをひとつの系として考えることが有効である。この観点から、人間の運転制御動作を数式化して、自動車モデルと結び付けた解析も行われている。現在、人間系の研究は十分でなく、人間の生体反応やドライビングシミュレーターを使った研究が進められている。また、さらに広い観点から人間―自動車―環境系としてクルマをとらえる考え方もある。
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