人道に対する罪に関する協議
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/28 14:42 UTC 版)
「戦争犯罪」の記事における「人道に対する罪に関する協議」の解説
アメリカ代表のハーバート・ペル(en:Herbert Pell)をはじめとするUNWCCは自国民に対する犯罪や、宗教や民族に対する犯罪を「人道に対する罪」という概念で戦争犯罪とするべきであると考え、米英両政府に働きかけた。しかし両国政府は当初この動きに否定的であった。 この間アメリカ合衆国国務省から派遣された者がUNWCCにおけるユダヤ人問題提起を妨害し、ペルがこれに抗議したこともあった。またイギリス政府は1944年6月28日にホロコーストは戦争犯罪の概念に含まれないという閣議決定を行い、UNWCCが対象とするユダヤ人迫害はドイツによる占領地に限るべきであるとする意見をアメリカ側に伝達した。これはホロコーストに関してはドイツ後継政府に圧力をかけることで、ドイツ人による裁判に持ち込むべきであるとするものであった。
※この「人道に対する罪に関する協議」の解説は、「戦争犯罪」の解説の一部です。
「人道に対する罪に関する協議」を含む「戦争犯罪」の記事については、「戦争犯罪」の概要を参照ください。
- 人道に対する罪に関する協議のページへのリンク