フランク:人形の嘆き
英語表記/番号 | 出版情報 | |
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フランク:人形の嘆き | Les plaintes d'une poupee M.20 | 作曲年: 1865年 |
作品解説
1865年に作曲された。パリ音楽院での教え子、ガブリエル・エシュジュに捧げられている。フランクの作品は、深い内面性が特徴的であるが、この曲では、ロベルト・シューマンのペダル・ピアノのための作品との関連がうかがえる。
アンダンティーノのト長調、4分の2拍子で書かれたこの曲は、3部形式の構成となっている。右手のメロディーに左手の分散和音と、フランクにしては読みとりやすいテクスチュアとなっているが、よく見ると、分散和音の中に半音階的な音の進行が埋め込まれ、さりげなく内声をつくっている。中間部は、左右の手の役割を入れ替えて反復するつくりになっている。
人形の嘆き
人形の嘆き
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