交配法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/25 06:56 UTC 版)
植物や動物では、受精後に直ちに二つの核が融合して複相核(2n)を形成するが、多くのキノコでは、その生活環のほとんどの期間を重相菌糸(n+n)で過ごし、胞子を作る直前に二個の核が融合して複相核(2n)となった後、ただちに減数分裂を行って単相核(n)に戻り、個々の核が胞子の中へと移動するという生活環を持つ。この特性を利用し、胞子を一粒ずつ別々に培養して多数の単相菌糸(n)をあらかじめ得ておき、それらをランダムに交配して新たな重相菌糸(n+n)を得る。これを種菌として子実体を形成させ、子実体の色調・発生量・味・管理コストなどの各種の商品価値の大小とその固定度を評価し、優れたものを選抜する。
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