五番・岡田
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「バックスクリーン3連発」の記事における「五番・岡田」の解説
更に五番打者の岡田は打率.333、この日も既に適時打を含む3打数2安打とクリーンナップ三人の中で最も打撃好調であった。ただ開幕からこの打席まで本塁打はなかったその時の心境を「真弓さん、掛布さんは既に本塁打打ってたし、(この日まで0本だった)バースまで本塁打打った事で焦りもあったし、自分が好調な事より取り残された気分の方が強かった。ヒットでいいという考えはなかった。こうなったら本塁打を狙うしかないやろう」と振り返っている。初球のストレートを見送り、1ストライク後の2球目「バースにはストレート気味のシュート、掛布さんにはストレートを打たれた。自分にはもう真っすぐは投げてこない、スライダーしかないやろ。」と高めに入った槙原の129km/hのスライダーを狙い打ち。バックスクリーン左翼寄り中段にライナー性で叩き込んだ。掛布は「(三本の本塁打のうち)変化球を物の見事に打ってるんで、本塁打の内容の素晴らしさとしては三本目の岡田の本塁打が一番。」と評するほど完璧な当たりだった。こうして「バックスクリーン3連発」は完成した。 この三連続本塁打による逆転劇に、阪神側応援席は狂喜乱舞、一方の巨人側応援席からは罵声が飛び、空き缶などが投げ込まれた。 この3連発、厳密に言うと掛布の本塁打はバックスクリーン左横の観客席に入ったため、掛布は当時バックスクリーンの広告を協賛していたカネボウ化粧品提供による賞金を貰い損ねている。しかし、三者連続本塁打は度々発生するが、広い阪神甲子園球場でこのように同じ方向、かつ最も飛距離が必要なバックスクリーンへクリーンアップの三人による3連発というのは他に無い。
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