五十嵐の苦悩
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/19 06:22 UTC 版)
作者の五十嵐は、主人公の辛いシーンを描く時は自分も辛くなり、体調を崩して寝込むこともあるという。しかし、五十嵐は「いじめられている主人公の気持ちにできるだけ寄り添いたいから」という理由から、アシスタントに手伝ってもらうことはせず、一人だけでこのシリーズの原稿を描いているという。 『ちゃお』2008年2月号から開始されたシリーズ『裏切りの放課後』でも、五十嵐自身ハラハラしながら本作を描き、主人公の麻美がつらいときに五十嵐も辛くなり、ペンが止まってしまうこともあった。麻美が友人の塔子に裏切られた時は、五十嵐も悲しくなったり怒ったりと、一喜一憂しながら描いていたという。 『ちゃお』2012年11月号に掲載された読み切り『いじめ〜失われた誇り〜』では、「読後に楽しい気持ちになれる漫画ではないが、なにか心に残るものになっていたらいい」と五十嵐は考えている。この読み切りでは主人公の成海の気持ちがなかなか掴めずに、ネームの段階でとても苦労していたが、漫画が完成した時に達成感があったと語っている。 本作が小学館漫画賞を受賞した際に、五十嵐は「初めはたった1本の読み切りから始まり、今日まで本作を続けることができたのは読者と編集者に恵まれた結果だと思っている」と感謝を述べている。 2018年10月ごろには、五十嵐は「話を考えるのと同じくらい、主人公たちの制服にも頭を悩ませている」と語っている。
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