二酸化炭素との反応・変化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/10 07:33 UTC 版)
「水酸化カルシウム」の記事における「二酸化炭素との反応・変化」の解説
水酸化カルシウムが飽和した水溶液は石灰水(Lime water)と呼ばれ、二酸化炭素を吹き込むと炭酸カルシウムが析出し、白く濁る。これは生成する炭酸カルシウムが水に難溶性であるためである。 Ca ( OH ) 2 + CO 2 ⟶ CaCO 3 + H 2 O {\displaystyle {\ce {Ca(OH)2 + CO2 -> CaCO3 + H2O}}} ( Ca 2 + ( aq ) + 2 OH − ( aq ) + CO 2 ( g ) ⟶ CaCO 3 ( s ) + H 2 O ( l ) ) {\displaystyle {\ce {({Ca^{2+}(aq)}+{2OH^{-}(aq)}+CO2(g)->{CaCO3(s)}+{H2O(l)})}}} 更に過剰に二酸化炭素を吹き込むと、炭酸カルシウムと二酸化炭素と水の結合により炭酸水素カルシウム(Ca(HCO3)2)が生成される。炭酸水素カルシウムは水に溶解するので濁りも消える。ただし以下の平衡定数の関係上、2倍程度に薄めた石灰水でないと濁りは完全に消えない。 CaCO 3 + CO 2 + H 2 O ↽ − − ⇀ Ca ( HCO 3 ) 2 {\displaystyle {\ce {CaCO3 + CO2 + H2O <=> Ca(HCO_3)2}}} ( CaCO 3 ( s ) + CO 2 ( g ) + H 2 O ( l ) ↽ − − ⇀ Ca 2 + ( aq ) + 2 HCO 3 − ( aq ) ) {\displaystyle {\ce {({CaCO3(s)}+{CO2(g)}+H2O(l)<=>{Ca^{2+}(aq)}+{2HCO3^{-}(aq)})}}} K = 1.6 × 10 − 6 {\displaystyle K=1.6\times 10^{-6}}
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