事項的留保
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/11 21:10 UTC 版)
特定事項に関する紛争をICJの強制管轄から除外する留保を事項的留保という。例えばICJ以外の紛争解決手段に付託することで合意した紛争をICJの強制管轄から除外する旨の留保はこの事項的留保に当たる。こうした事項的留保の中でも、自国が本質上国内管轄事項であると決定する紛争を除外するなど、ICJの管轄から除外される事項的範囲を自国が主観的に決定することができる旨を定めた留保を自動的留保、または自己判断留保という。このような自動的留保は、1946年のアメリカによる宣言に付された「コナリー修正」が最初であったが、自動的留保については管轄権の有無に関するICJの決定権を奪うものであるとして批判する見解もある。
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