九州=琉球祖語
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/29 03:23 UTC 版)
五十嵐陽介は、九州の諸言語が日琉祖語 *əi > *i ではなく、日琉祖語 *əi > *e を経験していること、日琉祖語 *o > *u, 日琉祖語 *e > *i が起きていない単語が見られることなどから、日琉語族の「南日本語派」が想定できるとする説を述べている。これに対してトマ・ペラールは、可能性は十分にあるが厳密な検討が必要であると述べ、これに対するいくつかの反駁の例を上げている。 一方、狩俣繁久は自身の説において、南琉球語群と北琉球語群との言語的な差は、祖語の話者が南西諸島へ移動した段階に由来するものとし、琉球祖語の話者の集団は、南九州にあった話者の集団から分かれたとして、もとの集団の言語に対して九州=琉球祖語という名称を用いている 。
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