久茂地川とは? わかりやすく解説

久茂地川

読み方:クモジガワ(kumojigawa)

所在 沖縄県

水系 安里川水系

等級 2級


久茂地川

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/03 14:59 UTC 版)

久茂地川
御成橋付近(2009年12月)


水系 二級水系 久茂地川
種別 二級河川
延長 2.0 km
平均流量 -- m³/s
流域面積 3.3 km²
水源 那覇市仲良橋付近(安里川
水源の標高 -- m
河口・合流先 国場川漫湖
流域 日本 沖縄県那覇市
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久茂地川(くもじがわ)は、沖縄県那覇市の中心市街地を横断する川であり二級河川に指定されている。

地理

仲良橋付近で安里川から分岐し、牧志と前島の境を西流する。美栄橋付近で潮渡川を分岐し、南西方向へ向きを変え、十貫瀬橋付近でガーブ川と合流する。久茂地橋で県道222号と交差して久茂地に入り、御成橋で県道42号と交差する。蛇行して泉崎橋付近から南へ向きを変え泉崎と東町の境を流れる。旭橋で国道330号と交差、新旭橋で国道329号と交差し、明治橋付近で国場川漫湖)に合流する。全域で海水の進入があり、潮の満ち干によって水位の変動がある。

流路のほぼ全行程において沖縄都市モノレール線が並行し、途中に美栄橋駅県庁前駅旭橋駅がある。

歴史

那覇市北西部はかつて浅い海が広がっており現在の久茂地川付近は海峡となっていたが、1451年に長虹堤と呼ばれる堤防が造られてから陸化が進み、わずかに残された水路が久茂地川となった[1]

第二次世界大戦後の経済発展と那覇市の人口増加に伴い水質の悪化が進んだ。1983年(昭和58年)4月に久茂地川に清流と緑を取り戻す会が結成され、1986年(昭和61年)から毎年10月頃に久茂地川フェスティバルが開催されるようになった[2]

流域における下水道の普及などによって水質は改善されつつあり、久茂地付近の川沿いに親水遊歩道の整備も行われている。「久茂地川親水遊歩道」として、平成4年度手づくり郷土賞(ふるさとの色と光)受賞

BODの推移
(mg/L)[3][4]
年度 泉崎橋 久茂地橋
1983年 35 42
1988年 27 17
1993年 5.1 8.3
1998年 7.2 7.8
2003年 3.5 4.7
2008年 2.2 1.7

脚注

  1. ^ 那覇市企画部文化振興課編 『那覇市史 通史篇第1巻前近代史』 P.24、那覇市役所、1985年
  2. ^ 崎山正美 「久茂地川フェスティバルについて」 沖縄県環境保健部編 『地域住民と川づくりシンポジウム報告書』 P.38、沖縄県公害対策課、1987年
  3. ^ 沖縄県環境保健部編・発行 『平成5年度 水質測定結果(公共用水域及び地下水)』 P.34、1994年
  4. ^ 沖縄県文化環境部環境保全課編・発行 『平成19年度 水質測定結果(公共用水域及び地下水)』 P.42、2008年



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