久保田 徹とは? わかりやすく解説

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久保田徹

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/14 07:55 UTC 版)

久保田 徹
生誕 (1996-02-23) 1996年2月23日(29歳)
日本 神奈川県横浜市
国籍 日本
職業 映像作家ディレクターカメラマン
代表作 『境界の抵抗者たち』『東京リトルネロ』
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久保田 徹(くぼた とおる、1996年2月23日 - [1])は、日本出身のドキュメンタリー映像作家。2022年7月30日、が実権を握るミャンマーで拘束された[2][3]

来歴

1996年、神奈川県横浜市に生まれる[1]

慶應義塾大学法学部政治学科在学中の2014年より創作活動を開始した[1][4]

2019年よりロンドン大学院でドキュメンタリーを学ぶが翌年中退する。2020年3月、新型コロナウイルスの影響で日本に帰国した。海外での活動について、インタビューで「僕はいわゆる国際問題に対してアプローチする作品を制作していました」「でも、コロナ禍で日本に戻ったことがきっかけで、自分の当事者意識に目を向けるようになりました」などと述べており、活動の拠点を日本に戻している。心境の変化とコロナ禍の中で『東京リトルネロ』を制作した。2022年夏には同作品が映画化される予定である[5]。また、赤木俊夫の妻より「夫の部屋を撮って欲しい」と撮影を頼まれ、ドキュメンタリー『私は真実が知りたい』を制作した[5]

ディレクター、撮影、編集を担当したドキュメンタリー、『境界の抵抗者たち』は、タイの国境で活動するミャンマー人のメディアワーカーたちの姿をカメラに捉え、2024年7月にNHK BSスペシャルで放送された[6]。同作はATPテレビグランプリ最優秀新人賞を受賞した。[7]

ミャンマーでの拘束

2022年7月30日、ヤンゴンにおけるミャンマークーデター抗議デモを取材・撮影中に、治安当局によって拘束された[2][3]。日本政府がミャンマー側に早期釈放を要求している[8]。久保田と同様にミャンマー軍に拘束された経験を持つジャーナリストの北角裕樹らも「一刻も早い解放を」求めた[9]。日本政府は久保田の早期釈放を要請したが、彼は扇動罪で3年、電子通信法違反で7年の刑を言い渡された。[10]

11月17日、軍の恩赦によって解放され[11]、18日に日本に帰国した[12]。釈放された外国人4人の中にはオーストラリア人経済学者ショーン・ターナル、元英国大使ビッキー・ボウマン、米国籍のチョー・テイ・ウーが含まれていた。 軍系メディアによれば、釈放の理由は人道的および外交的な理由だとされる。[13]

Docu Athan

2023年2月1日より、ジャーナリストの北角裕樹と共に、ミャンマーのジャーナリスト・映像作家たちを支援するプロジェクト「Docu Athan -ドキュ・アッタン- 」を立ち上げた。[14]同年4月には、タイの国境地帯を訪問し、現地で活動する映像作家たちにカメラを向けている様子が、5月21日放送のNHK BS1スペシャル『君はなぜミャンマーを撮り続けるのか 映像作家・久保田徹 拘束からの日々』[15]にて放送される。

Docu Athanはタイ-ミャンマー国境の街、メーソットでコミュニティ拠点を運営しており、ミャンマー難民に無料でカメラを貸し出すほか、映像制作やジャーナリズムに関する技術研修も行っている。[16]

人物

ドキュメンタリー制作を「彫刻のような作業」と表現している。また自身について、ジャーナリストではなく「自分のことはドキュメンタリー作家と呼びたいと思っている」と語っている[5]

脚注

  1. ^ a b c Toru Kubota” (英語). FilmFreeway. 2022年10月9日閲覧。
  2. ^ a b ミャンマーで日本人男性拘束 ドキュメンタリー映像作家の久保田徹さんか」『TBS NEWS DIG』2022年7月30日。
  3. ^ a b ミャンマーで邦人拘束 ドキュメンタリー制作の久保田徹さんか 抗議デモを撮影、逃げ遅れ」『東京新聞』2022年7月31日。
  4. ^ 久保田 徹”. クマ財団. 2022年8月1日閲覧。
  5. ^ a b c 活動支援生インタビュー Vol.8 久保田 徹 「ドキュメンタリーは、ひとが自由になるための”知性”」”. クマ財団. 2022年8月5日閲覧。
  6. ^ BSスペシャル 境界の抵抗者たち 〜ミャンマーを追われた映像作家の記録〜”. NHK. 2025年1月9日閲覧。
  7. ^ ATP | 一般社団法人 全日本テレビ番組製作社連盟”. www.atp.or.jp. 2025年8月14日閲覧。
  8. ^ 久保田徹さん拘束 容疑は「扇動、入管法違反」 ミャンマー国軍」『毎日新聞』2022年8月4日。
  9. ^ 冨田すみれ子「ミャンマーで拘束の日本人、解放求める声「無謀な若者ではない。強い思いで取材していた」」『BuzzFeed』2022年8月3日。
  10. ^ ミャンマーで拘束の日本人映像制作者 禁錮刑、計10年の判決」『BBCニュース』。2025年8月14日閲覧。
  11. ^ “ミャンマーで拘束の久保田徹さん解放 国軍が「恩赦」発表”. 毎日新聞. (2022年11月17日). https://mainichi.jp/articles/20221117/k00/00m/030/111000c 2022年11月19日閲覧。 
  12. ^ “解放の久保田さんが帰国「10年の長さが重くのしかかっていた」”. 産経新聞. (2022年11月18日). https://www.sankei.com/article/20221118-OQENQR7ANBLUPIN7CX25UZWNMA/ 2022年11月19日閲覧。 
  13. ^ Myanmar: Freed filmmaker Toru Kubota returns to Japan – DW – 11/18/2022” (英語). dw.com. 2025年8月14日閲覧。
  14. ^ AUTHORS, CONTRIBUTING (2024年1月2日). “Why I founded 'Docu Athan' to document voices and stories” (英語). DVB. 2025年8月14日閲覧。
  15. ^ BS1スペシャル 君はなぜミャンマーを撮り続けるのか 映像作家・久保田徹 拘束からの日々”. NHK. 2024年6月9日閲覧。
  16. ^ ドキュ・アッタン スクエア”. Docu Athan ドキュ・アッタン. 2025年8月14日閲覧。

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