主油司とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 労働 > 役職 > 役所 > 主油司の意味・解説 

あぶら‐の‐つかさ【主油司】

読み方:あぶらのつかさ

律令制で、宮内省属し諸国から調(みつぎ)の副物(そわりもの)として貢納された膏油(こうゆ)のことをつかさどった役所寛平8年896主殿寮(とのもりょう)に併合

主油司の画像

主油司

読み方:シュユシ(shuyushi), アブラノツカサ(aburanotsukasa)

古代官司諸国から貢進された油を管理


主油司

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/23 16:51 UTC 版)

主油司(しゅゆし/あぶらのつかさ)は、日本の律令制で、宮内省に属する役所。

概要

調副物として諸国から貢進される膏→獣脂(猪油)・油→植物油(胡麻油・麻子油・荏油・曼椒油)を管理しており、食用・薬用・工芸用の油も扱っているが、中心となるのは燈火用の油である。正・佑・令史各1名、使部6人、直丁1人からなる[1]。『官位令』の規定によると、正は従六位上相当[2]。佑は正八位下相当[3]。令史は『少初位上』相当[4]

元慶5年(881年)の官符によると、官田を割いて要劇料田が設置された際に、摂津国において「主油司七町九段二百五十八歩」とある[5]

寛平8年(896年)9月、その職掌は主殿寮の管掌となり、主油司は廃止され、要劇料田も官田にもどされている[6]

脚注

  1. ^ 『職員令』54条「主油司条」
  2. ^ 『官位令』13条「従六位条」
  3. ^ 『官位令』16条「正八位条」
  4. ^ 『官位令』19条「少初位条」
  5. ^ 『類聚三代格』巻15「諸司田事〈園池附出〉」6「太政官符・応割官田充諸司要劇并番上粮料事」元慶五年十一月廿五日
  6. ^ 『類聚三代格』巻4「廃置諸司事」5「太政官符・応併置諸司并省官員事」寛平八年九月七日

参考文献

関連項目




主油司と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「主油司」の関連用語

主油司のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



主油司のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの主油司 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS