丸剤の名称
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/13 14:29 UTC 版)
一般に以下のような名称の付け方がされている。 主要な成分(生薬など)の名称あるいはその組み合わせを冠し「(生薬名)+丸」とした例(麻子仁丸、桂枝茯苓丸など) 成分の数(薬味の数)を冠し、「(成分数の漢数字)+味+丸」とした例(六味丸、八味丸) 1及び2 の付け方を組み合わせた例(八味地黄丸) その薬剤の効能やイメージなどを冠し「(効能あるいはイメージ)+丸」とした例(救命丸、旧称:征露丸⇒正露丸) 1及び4 の付け方を組み合わせた例(牛車腎気丸:牛(牛膝(ゴシツ))+車(車前子(シャゼンシ)+腎気(泌尿生殖器の働きを高める)+丸) なお、剤形としては丸剤であるが、その名称の最後が「丹」となっているものも見受けられる(仁丹(医薬部外品)、万金丹(食品)など)。また、『和剤局方』など南宋の医書では「丸」を「円(圓)」と呼称したが、これは欽宗帝の諱である「桓」の発音と「丸」の発音が近いため改称したものである。 丸剤と同じ処方内容のものを煎じ薬とした場合は、最後に「料」の文字を付し「●●丸料」とする。
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