中空軸可撓吊り掛け駆動方式
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/05 22:27 UTC 版)
「クイル式駆動方式」の記事における「中空軸可撓吊り掛け駆動方式」の解説
半吊り掛け駆動方式とも呼ばれており、クイル式と吊り掛け式の中間的な方式である。 車軸の周囲に設けた中空軸に大歯車が取付けられており、電動機は台車枠および中空軸に吊り掛けられている。中空軸からは左右に各8本のピンが伸びており、ゴムブッシュを介して車輪に連結される。このため車輪は輪心部に8個の穴が空けられ、ゴムブッシュを装着する構造である。中空軸と輪軸との相対変位の吸収には、車輪とピンとの間に装着されたゴムブッシュにより行う。このブッシュは回転方向剛性を高く、上下方向剛性を低くするために、特殊形状の抉り穴を有する。 クイル式、リンク式とは異なり、主電動機の重量は台車枠と中空軸双方に掛かるため、バネ下重量は従来の吊り掛け駆動と同様だが、輪軸から主電動機への衝撃を軽減することができる。動力の伝達順は、モーター→小歯車→大歯車→ピン→ゴム→車輪。 日本ではEF66形が唯一の採用例である。
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