中代とは？わかりやすく解説

中古（ちゅうこ）とは、時代区分に用いられる表現の1つで、上古・中古・近古（もしくは上代・中代・近代あるいは上世・中世・近世）の三分法を用いた際の2番目に相当する^[1]。

概説

本来は、中世と同じ意味^{[注釈 1]}であり、日本文学史においては「中古六歌仙」・「中古三十六歌仙」などの語が存在する^[1]。そのため、国文学界においては平安時代（794年-1192年）を指して用いられる^[1]。例えば、所謂「中古文学」を政治史における平安時代の文学と定義した上で、上代文学と合わせて「古代文学」と見る場合には古代後期文学と位置づけられると解説される他^[2]、「平安文学」（「平安時代文学」「平安期文学」「平安朝文学」などを含む）別称で紹介されるケースもある^[3]。その一方で国文学界が鎌倉時代以後を本来は同じ意味である「中世」という語で表現する^{[注釈 2]}事に対して疑問も出されている^[1]。

脚注

注釈

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^ 「古代」＋「中世」＝「中古」ではない。
^ 例えば、『岩波日本古典文学辞典』には「中古文学」と並んで鎌倉・室町時代の文学として「中世文学」の項目が置かれている^[4]。しかし、『平安時代史事典』を参照した定義に従えば、「中古」の次に来るのは「近古」（もしくは同義語である「近世」「近代」）となるはずである^[1]。