中二階隠し拝殿
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 00:47 UTC 版)
本堂右手上にある拝殿。当時の前田家の参拝には、月に数度日を決め人払いをして行う公式参拝と、場内で不吉なことや傷ましいことが起きた際に行われる非公式参拝の二種があった。偶発的な非公式参拝では人払いがなされず、一般庶民が武士の参詣に居合わせてしまうことになる。身分の違う者同士が一緒に参拝を行うのは禁じられていたが、参詣者を強制退去させることも宗教上好ましくなく、武士側が隠し拝殿に下がるという方策がとられた。本堂奥の細い吊階段(現在は固定)から廊下を通って上がる部屋で、中二階八畳敷。正面嵌められた四枚の小障子のうち一枚が開けきりとなっていて、中央の赤い大座布団に座った武士はその30cmあまりの隙間から本尊を拝んだという。
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