上郷村 (山形県西田川郡)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2025/07/14 07:40 UTC 版)
| かみごうむら 上郷村 |
|
|---|---|
| 廃止日 | 1955年7月29日 |
| 廃止理由 | 編入合併 鶴岡市、田川村、豊浦村、上郷村、加茂町 → 鶴岡市 |
| 現在の自治体 | 鶴岡市 |
| 廃止時点のデータ | |
| 国 |  日本 |
| 地方 | 東北地方 |
| 都道府県 | 山形県 |
| 郡 | 西田川郡 |
| 市町村コード | なし（導入前に廃止） |
| 総人口 | 4,715人 （国勢調査、1950年） |
| 隣接自治体 | 加茂町、大山町、温海町、田川村、豊浦村 |
| 上郷村役場 | |
| 所在地 | 山形県西田川郡上郷村 |
| 座標 | 北緯38度42分41秒 東経139度44分13秒 / 北緯38.71139度 東経139.737度座標: 北緯38度42分41秒 東経139度44分13秒 / 北緯38.71139度 東経139.737度 |
| ウィキプロジェクト | |
上郷村（かみごうむら）は山形県西田川郡にあった村。現在の鶴岡市中心部の西方、羽越本線羽前水沢駅周辺にあたる。
地理
- 山：荒倉山、熊野長峰、虚空蔵山
- 河川：大山川
歴史
- 1876年（明治9年）
- 1889年（明治22年）4月1日 - 町村制の施行により、大広村、中沢村、矢引村、大荒村、西目村、水沢村、中山村が合併し上郷村が発足[注 1][3]。
- 1907年（明治40年）12月15日 - 村役場を移転[4]。
- 1955年（昭和30年）7月29日 - 鶴岡市に編入、同日上郷村廃止[5]。
地名
大字内の箇条書きは小字の名前を示す。小字の出典は『山形県地名録』264-265頁による。
大字水沢
南北に長い形になっている[6]。一部区域は2006年に字名が「みずほ」に変更されている[7]。
- 水沢
- 水沢尻
- 大谷地 - 大字水沢の北端に位置する[6]。
- 中谷地
- 清水尻
- 大布目
- 中布目
- 割田
- 水京 - 水沢京田村から付けられた地名[8]。
- 行司免
- 山ノ腰
- 木ノ下
- 楯ノ下
- 前川原
- 沢田
- 丑ケ沢
- 四日市
- 熊野前
- 大明神 - 大字水沢の南端に位置する[6]。
大字大荒
前身となる大荒村は、1876年12月11日に大戸村と荒沢村が合併して発足した[1]。一部区域は2006年に字名が「みずほ」に変更されている[7]。
小字：大荒・荒沢・荒沢前・大戸・大戸前・門脇・上京田・下谷地・長面（ながおもて）
大字大広
前身となる大広村は、1876年12月11日に大谷村と広浜村が合併して発足した[1]。一部区域は2006年に字名が「みずほ」に変更されている[7]。
小字：大広・大石・大木・大谷・内谷地・熊野長峯・嶽ノ下・広浜・町川・谷地・山越・山崎・竜頭沢
大字中沢
小字：中沢・石名川・旧跡沢・清水端・砂押・中沢・梺山・宮ノ本・村上山・森ノ腰
大字中山
小字：石川原・瓜沢・加藤畑・妻ノ神前・里山・草見・中坪・西向・向山・向田・藤倉
大字西目
前身となる西目村は、1876年12月11日に上京田村、金山村、山口村、竹野浦村、草井谷村が合併して発足した[2]。一部区域は2006年に字名が「みずほ」に変更されている[7]。
小字：荒倉口・家野上・上野山・大水沢・金山・川向・京田沖・京田前・草井谷・熊船・斎藤・鷲嶽沢・新山森谷地・神社口・竹ノ浦・トノタ・中山前・深田・袋沢田・防ノ前・水上沢・村里・薬師沢・山口・山田森
大字矢引
前身となる矢引村は、1876年4月15日に片貝村から改称した[1]。
小字：矢引・兼井沢・堰口・成石・万治ケ沢
人口
村長
- 諏訪八右衛門 - 初代村長[3]
- 伊藤三右衛門[10]
- 八幡吉右衛門[11]
- 伊藤健吉 - 1928年7月1日就任[12]、1939年7月10日在任中に死去[13]。
- 難波喜一郎 - 1955年時点[14]
産業
農業戸数は1953年時点で418戸、うち専業農家は223戸であった[15]。米の年間収穫高は1939年で562,430円であった[16]。
教育
1953年時点[17]
小学校
- 学校数：本校2校、分校1校
- 学級数：18組
- 児童数：677人
中学校
- 学校数：1校
- 学級数：6組
- 生徒数：252人
施設
交通
鉄道路線
道路
現在は旧村域を日本海東北自動車道が通過するが、当時は未開通。
脚注
注釈
- ^ 町村制の施行は4月1日だが、合併は同年1月15日に実施している。
出典
- ^ a b c d e f 山形県 原編『山形県郡市町村沿革録 補訂版』山形県郷土文献刊行会、1978年11月8日、21頁。NDLJP:9569986。
- ^ a b 山形県地方課 編『山形県市町村合併誌』山形県、1963年10月30日、1148頁。NDLJP:3022330。
- ^ a b 『水沢部落史』50頁。
- ^ 『水沢部落史』121頁。
- ^ 豊浦の歴史刊行会 編『豊浦の歴史』2003年4月10日、792頁。国立国会図書館書誌ID:000004093522。
- ^ a b c 『水沢部落史』33頁。
- ^ a b c d 鶴岡市市民課 (2007年1月9日). “「みずほ」地区新旧対照図について”. 国立国会図書館インターネット資料保存収集事業. 2025年4月18日閲覧。（2011年4月7日時点のアーカイブ）
- ^ 『水沢部落史』21頁。
- ^ 山形県知事室企画課 (1955年3月). “山形県統計年鑑（昭和28年）” (xls). 1.市町村別年次別世帯数・人口. 山形県. 2025年4月14日閲覧。
- ^ “「辞令」『官報』1897年12月16日付録”. 国立国会図書館デジタルコレクション. 2025年3月29日閲覧。
- ^ 岸本宗道『荘内案内記 西田川郡之部』1913年7月1日、66頁。NDLJP:932566。
- ^ 『水沢部落史』122頁。
- ^ 『水沢部落史』92-93頁。
- ^ 鶴岡市史編纂会 編『荘内史料集21 鶴岡市史資料篇 新聞で見る鶴岡 大正昭和』鶴岡市、1984年10月31日、562頁。NDLJP:9571326。
- ^ 山形県知事室企画課 (1955年3月). “山形県統計年鑑（昭和28年）” (xls). 5.専兼業別農家数. 山形県. 2025年4月14日閲覧。
- ^ “山形県統計年鑑（昭和14年）” (xls). 第12表 米. 山形県. 2025年4月14日閲覧。
- ^ 山形県知事室企画課 (1955年3月). “山形県統計年鑑（昭和28年）” (xls). 23.市町村別小学校・中学校. 山形県. 2025年4月14日閲覧。
参考文献
- 角川日本地名大辞典 6 山形県
- 『水沢部落史』水沢公民館、1980年12月1日。NDLJP:9538446。
- 山形県郷土研究会 編『山形県地名録』郁文堂書店、1966年11月15日。NDLJP:3013702。
関連項目
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| 豊浦村 |  |
田川村 | ||
 上郷村  |
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| 山戸村 |
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