上部消化管内視鏡における応用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/12 01:17 UTC 版)
「狭帯域光観察」の記事における「上部消化管内視鏡における応用」の解説
咽頭癌・喉頭癌 元来耳鼻咽喉科を受診する疾患だが、上部消化管内視鏡挿入時に偶然発見される病変が散見される。 扁平上皮癌が多く、拡大内視鏡を併用すると独特な血管紋様が認められる。 食道癌 扁平上皮癌では、拡大内視鏡を併用すると上皮乳頭内ループ状毛細血管(intra-epithelial papillary capillary loop;IPCL)の形態変化がみとめられ、診断がより的確になっている。 胃癌 分化型の胃癌は血流に富んでおり、NBIを用いると癌部は brownish area と呼ばれる濃い褐色を呈する。 未分化癌やスキルスで血管を破壊しながら浸潤するものは、むしろ血流に乏しく、周囲の正常組織よりも白色を呈することがある。
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