ワン・ゴンの易姓革命
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「太祖王建の戦い」の記事における「ワン・ゴンの易姓革命」の解説
ワン・ゴンの易姓革命(クーデター)は、クーデターを決意したワン・ゴン軍とこれに抵抗したクンイェの内軍(近衛軍)との戦い。戦場は鉄円(現在の京畿道鉄原郡)。軍事演習を装い、軍勢を集めていた革命勢力はワン・ゴンを盟主として推戴する。最初は渋っていたワン・ゴンも最後は承諾し、クーデターへの参加を決意する。 ワン・ゴン軍の指揮官はワン・ゴン、テピョン、ヌンサン、ポク・チギョム、ペ・ヒョンギョン、ホン・ユ、ファン・ソンギル、チャン・イル。クンイェ軍の指揮官はクンイェ、ウンブ、クムデ。 決起したワン・ゴン軍は、まず鉄円の皇宮の接収に向かった。手薄な北門側の経路にペ・ヒョンギョン、ホン・ユらを向かわせ、本隊は皇宮へ向かった。ワン・ゴンの叛旗を知ったクンイェは内軍に連れられ、北門からの脱出を図る。しかし、ワン・ゴン側に寝返ったチャン・イルによって妨げられる。北門からの脱出を断念したクンイェは、裏門から脱出する。ワン・ゴンはチャン・イルやチェ・ウンの手引きで抵抗もなく、皇宮へ入城する。逃れたクンイェは溟州を目指すが、待ち構えたホン・ユ、ペ・ヒョンギョンに阻まれ、鳴声山に追い込まれてしまう。翌日、鳴声山にやってきたワン・ゴンに、クンイェは酒を酌み交わしたいと申し出る。ワン・ゴンはクンイェの元へ出向き、酒を酌み交わす。その後、既に死を決意していたクンイェはウンブに首を討たせた。クンイェを斬ったウンブは、クムデに斬られ、クムデは自害して果てた。 被害はワン・ゴン軍不明、クンイェ軍はクンイェ、ウンブ、クムデが自害、その他は不明。 この戦いの勝利により、ワン・ゴンは権力を掌握し、即位して高麗を建国する。
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