ワスラ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/11 04:26 UTC 版)
ワスラ(وصلة waṣla(h))はアリフ(ا)を台とした語頭のハムザト・アル=ワスル(ハムザトゥルワスル、ハムザトルワスル、接続ハムザ。正書法上このハムザは書かれず台座のアリフだけが書かれる。)を読まずに発音を省略したことを示す記号。文字の上に小さい صـ 頭部分の形状をした記号を書いて示す。字義は「連続」、「接続」。 語頭のハムザト・アル=ワスル(ハムザトゥルワスル、ハムザトルワスル、接続ハムザ)の典型例は定冠詞 الـで、定冠詞がつく語の先頭部分は前に別の語がくる場合は発音されないため、文頭以外の定冠詞にはワスラ記号がつくこととなる。 なお、定冠詞 الـ に続く語が太陽文字ではじまる場合、 ل は直後の子音と同化しシャッダ記号でまとめられるため定冠詞部分の発音はアルではなくなる。اَلْ + شَمْس(アル+シャムス)= اَلشَّمْس(アッ=シャムス) 語頭のハムザト・アル=ワスル(ハムザトゥルワスル、ハムザトルワスル、接続ハムザ。正書法上このハムザは書かれず台座のアリフだけが書かれる。)の直前に長母音で終わる語がある場合、その長母音は短母音化する。たとえば مَا اسْمُكَ ؟ の読みはマー・イスムカやマー・スムカではなくマ・スムカとなる。
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