ロマンスにまつわる逸話
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/13 01:39 UTC 版)
「ニコ・ピロスマニ」の記事における「ロマンスにまつわる逸話」の解説
ピロスマニは、1894年に彼の町を訪れたフランス人女優マルガリータとのロマンチックな出会いで知られている。彼女を深く愛したピロスマニは、その愛を示すため、彼女の滞在中の家の前の道路を花で埋め尽くしたという。やがて、放浪の旅に出たピロスマニは15年後に『女優マルガリータ』を描いた。このエピソードは、アンドレイ・ヴォズネセンスキーの詩によって有名になり、後に日本でも『百万本のバラ』として知られる歌となってヒットした。 ただし、このロマンスの信憑性については疑義があり、1975年にピロスマニに関する研究書を著したエラスト・クズネツォフは、その著作の中でマルガリータの実在性に強い疑問を呈していた。また、山之内重美も2002年の著作において、ピロスマニにマルガリータという名の恋人がいたことは認めつつも、彼女がバラの花を愛したとか、ピロスマニが大量の真紅のバラを贈ったといったエピソードは、ヴォズネセンスキーの創作であるとしている。
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