ロバート・トリヴァースの理論
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/03/22 15:26 UTC 版)
「互恵的利他主義」の記事における「ロバート・トリヴァースの理論」の解説
1970年代初期の生物学への一連の草分け的な貢献において、ロバート・トリヴァースは互恵的利他主義、親の投資、親子の対立の理論を提示した。トリヴァースは、互恵的利他主義の特徴として次の3つをあげている。 やりとりされる行為が、受け手には利益になるが、実行者には犠牲を伴う。 代償と見返りの間にタイムラグがある。 見返りを条件に犠牲を払う またロバート・アクセルロッドは、コンピュータシミュレーションにより、相手が協力した場合は自分も協力し、相手が裏切った場合は自分も裏切るというしっぺ返し戦略が、進化において有効な戦略であることを示唆した。 トリヴァースは互恵的利他主義を提案した論文『互恵的利他主義の進化』で次のように述べた。「このモデルによって、互恵的利他主義を統制する精神的なメカニズムの詳細を明らかにすることができる」。多くの動物学者はこれを動物や時には植物など他の生物にも適用したが、彼は明確に人間の心理に適用することを念頭に置いていた。
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