ロドペー (ギリシア神話)とは? わかりやすく解説

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ロドペー (ギリシア神話)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/13 09:29 UTC 版)

ハイモスの妻のロドペー。
ロドピ山脈。ハイモスの妻ロドペーの名前に由来するとされる。

ロドペー古希: Ῥοδόπη, Rhodopē)は、ギリシア神話の女性である。長音を省略してロドペとも表記される。主に、

の3人が知られている。以下に説明する。

オーケアノスの娘

このロドペーは、大洋神オーケアノスとテーテュースの3000人の娘(オーケアニデス)の1人[1]。『ホメーロス風讃歌』の第2歌「デーメーテール讃歌」によると、デーメーテールの娘ペルセポネーの友人の1人で、冥界の王ハーデースがペルセポネーを誘拐したとき、ほかの姉妹たちやアルテミスとともに、ペルセポネーと花を摘んで遊んでいた[2]。なお、「デーメーテール讃歌」で挙げられているオーケアニデスのうち、レウキッペー、パイノー、メリテー、イアケーとともにヘーシオドスの『神統記』で言及されていない5人の中の1人である[3]

ハイモスの妻

このロドペーは、トラーキア地方の王ハイモスの妻。2人は自らをゼウスヘーラーと呼んだために神々の怒りを買い、ハイモス山バルカン山脈)とロドペー山ロドピ山脈)に変えられた。オウィディウスの『変身物語』によると、ロドペーとハイモスの物語は女神アテーナーアラクネーとの機織り勝負の際に織り込んだ絵柄の1つであった[4]

ストリューモーンの娘

このロドペーは、トラーキア地方の河神ストリューモーンの娘で、海神ポセイドーンとの間にアトスを生んだ[5]

脚注

  1. ^ ヒュギーヌス、序文。
  2. ^ 『ホメーロス風讃歌』第2歌「デーメーテール讃歌」422行。
  3. ^ 沓掛良彦訳注、p.95。
  4. ^ オウィディウス『変身物語』6巻87行-89行。
  5. ^ テオクリトス『牧歌』第7歌76行への古註。

参考文献




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