ロス卿とは? わかりやすく解説

ロス卿

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/25 08:19 UTC 版)

ロス卿(英語: Lord Ross)は、スコットランド貴族ロード・オブ・パーラメント。1499年にホークヘッド英語版サー・ジョン・ロス英語版が叙された形で創設された。

第2代ロス卿ジョン・ロス英語版フロドゥンの戦い英語版で戦死した。第12代ロス卿ウィリアム・ロス英語版は1715年にレンフルーシャー統監に任命されたうえ、1732年にバルナガウン英語版のデイヴィッド・ロスからバルナガウン城英語版を継承し、ロス氏族英語版長となった(ただし、ロス卿家は中世のロス伯爵英語版家の末裔ではなかった)。1754年8月19日に第14代ロス卿ウィリアム・ロスが死去すると、ロス卿位は廃絶または休止となった。

第13代ロス卿ジョージ・ロス英語版の娘エリザベスは第3代グラスゴー伯ジョン・ボイルと結婚した。1815年、2人の息子にあたる第4代グラスゴー伯ジョージ・ボイル連合王国貴族としてのホークヘッドのロス男爵英語版に叙されたが、1890年にその息子である第6代グラスゴー伯ジョージ・ボイルが死去したことで廃絶した。第13代ロス卿のもう一人の娘グリゼルは(カーステアーズ英語版の)第2代準男爵サー・ジェイムズ・ロックハート英語版と結婚した。2人の子孫はバルナガウンとロス氏族長を継承するとともに姓をロックハート=ロスに改めた。

ロス卿 (1499年)

  • 初代ロス卿ジョン・ロス英語版 (1501年没)
  • 第2代ロス卿ジョン・ロス英語版 (1513年没)
  • 第3代ロス卿ニニアン・ロス英語版 (1556年没)
  • 第4代ロス卿ジェイムズ・ロス英語版 (1581年没)
  • 第5代ロス卿ロバート・ロス英語版 (1595年没)
  • 第6代ロス卿ジェイムズ・ロス英語版 (1633年没)
  • 第7代ロス卿ジェイムズ・ロス英語版 (1636年没)
  • 第8代ロス卿ウィリアム・ロス英語版 (1640年没)
  • 第9代ロス卿ロバート・ロス英語版 (1648年没)
  • 第10代ロス卿ウィリアム・ロス英語版 (1656年没)
  • 第11代ロス卿ジョージ・ロス英語版 (1682年没)
  • 第12代ロス卿ウィリアム・ロス英語版 (1738年没)
  • 第13代ロス卿ジョージ・ロス英語版 (1754年没)
  • 第14代ロス卿ウィリアム・ロス (1754年没)

出典

関連項目


ロス卿

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/25 09:42 UTC 版)

集合鏡望遠鏡」の記事における「ロス卿」の解説

ウィリアム・ハーシェル主鏡口径122cm、当時技術水準からみて大きさでも精度でも最高の大望遠鏡で精力的にあらゆる種類天体観測したため一部天文愛好者の間で「人類はもうこれ以上天体観測できないではないか」という危機感出てきた。ロス卿は「何とかしなければならぬ」と痛感し放物面鏡よりはるかに作りやすい球面鏡大型反射鏡作ろう考え1828年内側φ15.2cm、外側φ22.8cmと2段式でそれぞれ別の球面になった主鏡を製作、これが集合鏡という着想最初である。しかしロス卿はこの後この研究諦め1845年主鏡直径1.84m、焦点距離16.5mとハーシェル望遠鏡をしのぐ大望遠鏡を製作することになった

※この「ロス卿」の解説は、「集合鏡望遠鏡」の解説の一部です。
「ロス卿」を含む「集合鏡望遠鏡」の記事については、「集合鏡望遠鏡」の概要を参照ください。

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