ロウソクノキ属とは? わかりやすく解説

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ロウソクノキ属

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/11/13 23:44 UTC 版)

ロウソクノキ属
左上から時計回りにロウソクノキ属の花、果実2種、樹姿(Wikimedia Commons)
分類APG IV
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
階級なし : コア真正双子葉類
core eudicots
階級なし : キク類 asterids
階級なし : シソ類 lamiids /
真正キク類I euasterids I
: シソ目 Lamiales
: ノウゼンカズラ科 Bignoniaceae
: ロウソクノキ属 Parmentiera
学名
Parmentiera DC.
シノニム

Zenkeria Rchb.

和名
ロウソクノキ属

ロウソクノキ属(ロウソクノキぞく、学名:Parmentiera)は、ノウゼンカズラ科常緑低木小高木からなる属。

属名はフランスの農学者パルマンティエにちなむ[1][2]

特徴

葉は3出複葉または単葉で、互生あるいはやや対生する。花は大きい漏斗状で緑白色、単生またはやや叢生し、雄しべは4本で、夜間開花し、コウモリにより送受粉される。果実はロウソク状の長円筒形、または楕円形[1][3][4]

果実は裂開しないにもかかわらず、種子は退化した翼を持っている。これは本属が、風によって種子を分散するノウゼンカズラ連から進化した名残とされる[3]

分類と分布

中米に10種が分布[3][4]。POWOでは2025年現在、中米メキシコ中南部〜コロンビアに10種を認めている[5]

利用

ロウソクノキ P. cereifera蝋燭に似た形の果実で知られるほか、果実を食用にする種もある[4]。植物園の大温室などで植栽される。肥沃な水はけの良い地で栽培し、生育中は乾燥気味にする。繁殖は実生または挿し木による[1]

脚注

  1. ^ a b c (最新園芸大辞典編集委員会 1987, pp. 26–27)
  2. ^ (沖田原 2021, p. 605)
  3. ^ a b c (ジェントリー 1997, p. 153)
  4. ^ a b c (日本インドア・グリーン協会 2020, p. 285)
  5. ^ Parmentiera DC.” (英語). Plants of the World Online. Kew Science. 2025年11月13日閲覧。

参考文献

  • 最新園芸大辞典編集委員会 編「ロウソクノキ属」『最新園芸大辞典』 9巻(第2版)、誠文堂新光社、千代田区、1987年。ISBN 4416483058 
  • アルウィン・ジェントリー 著「ロウソクノキ、ロウソクノキ属」、岩槻邦男ら監修 編『朝日百科 植物の世界』 2巻、朝日新聞社、東京、1997年、153頁。 ISBN 9784023800106 
  • 日本インドア・グリーン協会「ロウソクノキ属」『熱帯植物図鑑』誠文堂新光社、東京都文京区、2020年。 ISBN 9784416918852 
  • 最新園芸大辞典編集委員会 編「ロウソクノキ」『最新園芸大辞典』 9巻(第2版)、誠文堂新光社、千代田区、1983年。 ISBN 4416483058 

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