レズ・アバシ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/12 14:31 UTC 版)
レズ・アバシ Rez Abbasi |
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レズ・アバシ(2019年)
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基本情報 | |
生誕 | 1965年8月27日(59歳) |
出身地 | ![]() |
ジャンル | ジャズ、フュージョン、インドの伝統音楽 |
職業 | ミュージシャン、作曲家、音楽プロデューサー |
担当楽器 | ギター |
活動期間 | 1990年 - |
レーベル | サニーサイド、Enja、キュニフォーム |
公式サイト | www |
レズ・アバシ(Rez Abbasi、1965年8月27日 - )は、パキスタン生まれのアメリカ人ジャズ・ギタリスト、作曲家、音楽プロデューサーで、ニューヨークを拠点としている。
略歴
アバシはパキスタンのカラチで生まれた[1]。4歳の時、家族はロサンゼルスへと移住し、11歳でギターを始めた。10代前半はロック・バンドで演奏していた。ボーカルのエラ・フィッツジェラルドとギタリストのジョー・パスが出演したコンサートに感銘を受け、ジャズとクラシック音楽の道を歩み始めた。
アバシは南カリフォルニア大学とマンハッタン音楽学校でギターを学んだ[1]。1989年の卒業後、インドで数ヶ月間、アラ・ラカに師事しタブラを学んだ。この経験が、インドとパキスタンの音楽への興味を掻き立てた[2][3]。
彼はタブラ奏者の巨匠ウスタード・アラ・ラカに師事し、東西融合の音楽スタイルを確立するためにインドへ渡った[4]。しかし、『ギター・プレイヤー』誌に語ったように、「シタールもサロードも習ったことはありません。どちらかを本当に演奏できるようになるには、他のすべてを諦めなければならなかったからです。だから、いわゆるジャズのストリート・レベルでいくつかのテクニックを学びました。……(私は)子供の頃からロックンロールやジャズ、その他のいろいろな音楽から影響を受けてきました」。
サックス奏者のルドレシュ・マハンサッパが率いる2つのグループ、インド・パキスタン・コアリションとダクシャニのメンバーを務め、妻であり歌手でもあるキラン・アルワリアのために演奏とアレンジを手がけてきた。また、ビリー・ハート、D・D・ジャクソン、デイヴ・リーブマン、デイヴ・ピエトロ、ゲイリー・トーマス、ゲイリー・ヴェルサーチ、ケニー・ワーナー、マーヴィン・スミス、リック・マーギッツァ、サニー・ジャイン、ティム・ヘイガンズ、トニー・マラビーとも共演している[2]。
ディスコグラフィ
リーダー・アルバム
- Rez Abbasi (1993年、自主制作)
- Third Ear (1995年、Cathexis)
- Modern Memory (1998年、Cathexis)
- Out of Body (2002年、String Jazz)
- Snake Charmer (2005年、Earth Sounds)
- Bazaar (2006年、Zoho)
- Things to Come (2009年、Sunnyside)
- Natural Selection (2010年、Sunnyside)
- Suno Suno (2011年、Enja)
- Continuous Beat (2012年、Enja)
- 『栄光の70年代ジャズ~フュージョン作品集!』 - Intents and Purposes (2015年、Enja)
- Behind the Vibration (2016年、Cuneiform)
- Unfiltered Universe (2017年、Whirlwind)
- A Throw of Dice (2019年、Whirlwind)
- Django-Shift (2020年、Whirlwind)
- Oasis with Isabelle Oliver (2020年、Enja)
- Charm (2023年、Whirlwind)
参加アルバム
- キラン・アルワリア : 『アーム・ザミーン』 - Aam Zameen: Common Ground (2011年、自主制作)
- キラン・アルワリア : Wanderlust (2007年、World Connection)
- マイク・クラーク : Carnival of Soul (2010年、Owl Studios)
- サニー・ジャイン : Mango Festival (2004年、Zoho)
- ルドレシュ・マハンサッパ : Kinsmen (2008年、Pi)
- ルドレシュ・マハンサッパ : Apti (2008年、Innova)
- デイヴ・ピエトロ : The Chakra Suite (2008年、Challenge)
- アダム・ルドルフ : Turning Towards the Light (2015年、Cuneiform)
脚注
- ^ a b “With His Band, Invocation, Guitarist Rez Abbasi Puts an Indian Spin on Jazz” 2017年10月6日閲覧。
- ^ a b Yanow, Scott (2013). The Great Jazz guitarists. San Francisco: Backbeat. p. 1. ISBN 978-1-61713-023-6
- ^ “Rez Abbasi's Invocation (Performance 2)”. Asia Society. 2017年10月6日閲覧。
- ^ Cleveland, Barry, "Pakistani-born guitarist and composer Rez Abbasi is in many ways the embodiment of East-West fusion", Guitar Player, Jan 31, 2011 (updated Nov 15, 2017)
出典
- Bielefeld Catalogue, 1988 & 2002
- Richard Cook and Brian Morton: The Penguin Guide to Jazz Recordings|The Penguin Guide to Jazz|The Penguin Guide to Jazz Recordings, 8th Edition, London, Penguin, 2006, ISBN 0-141-02327-9
- 公式ウェブサイト
外部リンク
- レズ・アバシのページへのリンク