ルールベースと知識ベース
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/30 05:03 UTC 版)
「エキスパートシステム」の記事における「ルールベースと知識ベース」の解説
エキスパートシステムでは、知識ベースは「もし…ならば…」という形式の自然言語の規則で表現される。例えば、次のような文である。 「もしそれが生きているならば、それは死ぬ」 「もし彼の年齢が既知ならば、彼の生年は(現在の年 - 彼の年齢)である」 「もし細菌の種類が不確かでかつその細菌がグラム陽性でかつその有機体の形状が「桿状」でかつその細菌が好気性ならば、その細菌が「腸内細菌科」に属する可能性が高い (0.8)」 このような定式化は日常の話し言葉にも通じる利点があり、計算機科学(一般にプログラムはコード化される)では非常に珍しい。規則はエキスパートシステムが利用する知識を表現している。規則の定式化には他のものもあり、その場合は日常の言語とは程遠く、計算機科学者にしか理解できない。規則のスタイルは推論エンジンのスタイルに合うように選択される。エキスパートシステム最大の問題は、この普段は無意識に専門家が使っている知識を集めることである。そのための方法論がいくつかあるが、その多くは計算機科学者のみが使用可能である。
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