ルー・ウォーレスの迷った師団
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「シャイローの戦い」の記事における「ルー・ウォーレスの迷った師団」の解説
ウォーレスの部隊は北軍前線の後方、ストーニー・ロンサムと呼ばれる場所にあるクランプズ・ランディング近くに予備隊として置かれていた。南軍の出現に、グラントはウォーレスに対してシャーマンを支援するよう部隊を動かせと命令を送った。ウォーレスはグラントが意図した行路とは異なる道を選んだ(後にグラントの命令には曖昧さがあったと主張した)。ウォーレスはその行軍の目的地に到着して、シャーマン軍が後退を強いられ、ウォーレスが考えていた場所にはもはやいないという事実を見出した。さらに戦線が遙か向こうに動いて、ウォーレス隊は前進する南軍の後方に出てしまったことが分かった。グラントからウォーレス隊はどこにいて、何故北軍が陣を構えているピッツバーグ・ランディングに来ないのか不思議がっているという伝令が届いた。ウォーレスは混乱した。ウォーレスは彼がその時いた場所から攻撃を掛けることができ、南軍を後から叩けると考えた。戦後、ウォーレスはもしその部隊の前進が妨害されなければ攻撃に移って南軍を破っていたかも知れないと主張した。それでもウォーレスは部隊を迂回させストーニー・ロンサムに戻った。戻るとすれば隊列の後衛が先頭になるはずだったが、ウォーレスは部隊の当初の隊形を維持させるために部隊をぐるっと回らせて行軍させるやり方を選んだ。ウォーレス部隊はストーニー・ロンサムに戻り、続いてピッツバーグ・ランディングに向かい午後6時半から7時の間にグラントがいる場所に到着した。この日の戦闘は事実上終わっていた。グラントは不機嫌であり、ウォーレスの戦闘報告書に対する所見は、ウォーレスの軍歴をひどく傷つけるだけの否定的なものだった。
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