リリース後のライヴ活動
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「ビッチェズ・ブリュー」の記事における「リリース後のライヴ活動」の解説
マイルスは、本作が発表されると、敢えてロック・ファンを視野に入れたライヴを行った。1970年6月後半には、チック・コリア、デイヴ・ホランド、ジャック・ディジョネット、アイアート・モレイラ、新たに加入したキース・ジャレット(オルガン)とスティーヴ・グロスマン(テナー・サックス)を従え、ロックの殿堂として知られる「フィルモア・イースト」に4日連続出演。本作からは「ビッチェズ・ブリュー」や「サンクチュアリ」が演奏された。この模様は、後に2枚組ライヴ・アルバム『マイルス・アット・フィルモア』として発売される。 更に同年8月29日には、サックス奏者がゲイリー・バーツに交替した布陣で、ワイト島音楽祭に出演。この年では、ジミ・ヘンドリックスやザ・フーの出演が話題で、また、EL&Pの実質的なデビュー・ライブとしても知られる。マイルスは、『ビッチェズ・ブリュー』からの3曲も含むメドレーを演奏した。そのタイトルは「Call It Anything」。「どうとでも呼んでくれ」という意味で、マイルスらしいアイロニーと言える。この時の演奏は、オムニバスCD『ワイト島1970』に収録されたが、マイルス名義のアルバムには、未収録(1987年、フランス制作のコンピレーション・アルバム『ISLE OF WIGHT』にショート・ヴァージョンが収録されたが、すぐに廃盤となりCD化もされていない)だった。その後2009年発売のボックス・セット『Miles Davis:The Complete Columbia Album Collection』にフル・ヴァージョンが初収録され、2011年発表のライヴ・アルバム『ビッチェズ・ブリュー・ライヴ』に1969年のニューポート・ジャズ・フェスティバルのライヴの音源と共に収録された。また、DVD『マイルス・エレクトリック』で、映像も含めて入手可能となった。
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