リビア内戦の余波
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/05 07:25 UTC 版)
「マリ北部紛争 (2012年)」の記事における「リビア内戦の余波」の解説
2011年リビア内戦でトゥアレグ人はムアンマル・アル=カッザーフィー側とリビア国民評議会側の双方に戦闘員として加担し、サヘルから数千人規模で参加したとみられる。リビアから帰国した彼らは強力な武装を伴っておりマリとニジェールを戦時体制へと突き落とした。マリのナティエ・ペレア国防大臣(Natie Pléa)は、イスラーム・マグリブ諸国のアル=カーイダ機構(AQIM)を危険な組織に指定して流入武器がテロリストの手に渡らないよう「重大な懸念」を表明し、西アフリカ諸国に懸念を共有するよう国連特使を派遣しこれを働きかけた。アルジェリアの情報・安全保障省(fr:Département du Renseignement et de la Sécurité)はAQIMがアラブの春の不安定な状況に付け入って連続した欧米人拉致事件を引き起こす脅威が高まっていると警告する。2011年11月23日にマリ北部にて2人のフランス人が拉致され、犯行グループは翌月に逮捕されている。11月25日にはオランダ人、南アフリカ人にスウェーデン人が拉致され、トンブクトゥではドイツ人が殺害されている。両方の事件についてAQIMは犯行声明を出した。
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