リッチモンド (装甲艦)とは? わかりやすく解説

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リッチモンド (装甲艦)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/10 23:30 UTC 版)

リッチモンド
基本情報
運用者  アメリカ連合国海軍
艦歴
発注 1862年
起工 1862年3月
進水 1862年5月6日
就役 1862年7月
退役 1865年4月3日
最期 鹵獲を避けるために破壊
要目
長さ 172 ft 6 in (52.58 m)
34 ft (10 m)
吃水 12 ft (3.7 m)
推進 蒸気機関
速力 5 - 6 ノット
乗員 150人(士官、下士官兵合計)
兵装 施条砲 x 4、榴弾砲 x 2、外装水雷
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CSS リッチモンド (CSS Richmond)は南北戦争中のアメリカ連合国海軍(南部海軍)のリッチモンド級衝角装甲艦

艦歴

リッチモンドは、ジョン・ポーター(John L. Porter)が設計し、バージニア州の住民が金銭とスクラップ鉄を寄付し、ゴスポート海軍工廠で建造された。リッチモンドは装甲艦バージニアのイメージを基に設計されているため、バージニア2が起工されるまでの数ヶ月間、しばしば南軍では「バージニア2世」、「バージニア No.2」、「ヤング・バージニア」と呼ばれ、北軍側の記録では「メリマック No.2」、「ニュー・メリマック」、「ヤング・メリマック」と呼ばれていた。

1862年3月から建造が始まったが、5月6日の夜には北軍がゴスポート海軍工廠とジェームズ川下流を奪回した。これから逃れるために5月6日の昼に進水し南部の首都であるリッチモンドへと曳航された。このため、リッチモンドはリッチモンドで艤装され、1862年7月にはロバート・ペグラム中佐を艦長としてジェームズ川艦隊に加わった。合計22インチの厚さがあるイエロー・パインとオーク材に加え4インチ厚の鉄板がバージニアの砲郭部を防御していたが、造船所の監督であるジョン・バローズ(John H. Burroughs)によると水面下3.5フィートまで鉄板で装甲されていた。

1863年から1864年の初頭まで、ジェームズ川の戦線は静かであったが、1864年5月から重大なできごとが立て続けに起こった。フレンチ・フォレスト()French Forrest)大佐が率いる新造装甲艦3隻からなる艦隊は、小さな戦闘をいくつも行った。

1864年中、リッチモンドはウィリアム・パーカー(William Harwar Parker)大尉を艦長として、4月13日にはダッチ・ギャップ(Dutch Gap)、9月29日から10月1日にかけてはハリソン要塞(Fort Harrison)、10月22日にはチャフィン・ブラフ(Chaffin's Bluff)での戦闘に参加した。1865年1月23日ー24日、リッチモンドはトレント・リーチの閉塞物に座礁したバージニア2と共に激しい放火にさらされたが、北軍の砲弾はその角度のために砲郭の装甲を滑り、損害は無かった。しかしCSS ドルーリー(CSS Drewry)は弾薬庫が爆発して沈没、その際にリッチモンドの横にいたCSS スコーピオン(CSS Scorpion)は無装甲であったため大きな損害を受けた。南軍装甲艦の艦隊はチャフィン・ブラフの自軍砲台の援護下に数週間撤退した。しかし、リッチモンドは南軍の首都からの撤退に先立ち、艦隊司令のラファエル・セムス(Raphael Semmes)少将の命令により破壊された。

艦長

The commanders of the CSS Richmond were:[1]

脚注

  1. ^ Coski (1996), John M. Capital Navy: The Men, Ships and Operations of the James River Squadron, Campbell, CA: Savas Woodbury Publishers. ISBN 1-882810-03-1.

参考資料

関連項目


座標: 北緯37度25分24秒 西経77度24分8秒 / 北緯37.42333度 西経77.40222度 / 37.42333; -77.40222


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