リチャード・プライヤーとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 人名 > 芸能人 > 俳優・女優 > アメリカ合衆国の俳優 > リチャード・プライヤーの意味・解説 

リチャード・プライヤー

(リチャード・プライアー から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/15 07:20 UTC 版)

リチャード・プライヤー
生年月日 (1940-12-01) 1940年12月1日
没年月日 (2005-12-10) 2005年12月10日(65歳没)
出生地 アメリカ合衆国 イリノイ州
職業 コメディアン、俳優
主な作品
カー・ウォッシュ
大陸横断超特急
ウィズ
カリフォルニア・スイート
スーパーマンIII/電子の要塞
マイナーブラザース 史上最大の賭け
ハーレム・ナイト
受賞
エミー賞
脚本賞(バラエティ・音楽・コメディ部門)
1974年『リリー』
その他の賞
テンプレートを表示

リチャード・プライヤー(Richard Pryor, 1940年12月1日[1] - 2005年12月10日)は、アメリカ合衆国コメディアン俳優

略歴

アメリカ合衆国イリノイ州出身。売春宿で生まれ育ち、7歳でナイトクラブにドラマーとして出演。14歳で学校を抜け出しコメディクラブの清掃員になった。高校卒業後アメリカ陸軍に入り、2年後に除隊。その後、スタンダップコメディアンとして全米各地のナイトクラブを巡業するようになる。1966年頃から『エド・サリヴァン・ショー』などに出演した。

プライヤーは初期のころからスタンダップコメディにおいて「ニガー」や「マザーファッカー」など、米国では通常使用がためらわれる強い卑語を多く使っていた。しかし、その内容は彼の鋭い人間観察を反映しており、アメリカ社会に巣食う黒人差別を逆手に取った過激なものである(なお、プライヤーは1979年にアフリカへ旅行し、それ以降は「ニガー」という語を二度と使わないと宣言した)。

1960年代後半から1980年代にかけてプライヤーは映画にも多数出演し、特に1970年代後半からはジーン・ワイルダーとのコンビで『大陸横断超特急』などのヒット作を生み出した。

エディ・マーフィクリス・ロックなど、多くのスタンダップコメディアンに影響を与えたことから、プライヤーはこの時代におけるもっとも偉大なスタンダップコメディアンのひとりと見なされることが多く、ジェリー・サインフェルドはプライヤーを「スタンダップコメディにおけるピカソのような存在」と呼んでいる[2]

プライヤーはエミー賞(1973年)と5回のグラミー賞(1974年、1975年、1976年、1981年、1982年)を受賞した。1974年には、アメリカン・アカデミー・オブ・ユーモア賞とライターズ・ギルド・オブ・アメリカ賞も受賞した。アメリカのユーモアのための初めてのケネディ・センター・マーク・トウェイン賞が1998年に彼に贈られた。

長年アルコールや薬物の依存に苦しんだことでも知られ、1980年6月9日、映画『おんぼろバスと8人の子供たち』の制作中にコカイン使用の影響下で自らの身体に75度(151プルーフ)のラム酒をかけて火を点け、全身の50%以上に及ぶ大火傷を負い、一時活動を休止する、という事件を起こしている[3][4]

1985年頃からは多発性硬化症のため20年に渡る闘病生活を送っていたが、2005年12月10日、心臓疾患のためロサンゼルス郊外の病院で死去。65歳没。

主な出演作品

脚本作品

脚注

  1. ^ Richard Pryor” (英語). IMDb. 2018年8月14日閲覧。
  2. ^ CNN.com - Those we lost - Dec 28, 2005
  3. ^ Richard Pryor Live on the Sunset Strip / 日本未公開 (1982)”.  ::SOUL:: :ブラック・ムービー:Black Movie: (2006年4月21日). 2013年12月22日閲覧。
  4. ^ スター・クレイジー(映画パンフレット)”. 古本道楽堂. 2013年12月22日閲覧。

外部リンク





固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「リチャード・プライヤー」の関連用語

リチャード・プライヤーのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



リチャード・プライヤーのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのリチャード・プライヤー (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS