リスク中立確率
(リスク中立測度 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/22 06:10 UTC 版)
リスク中立確率(リスクちゅうりつかくりつ、英: risk-neutral probability)とは、金融経済学や数理ファイナンス、金融工学などにおいて、金融資産の理論的な価格を決定するために用いられる仮想上の確率である。確率測度であることを強調して、リスク中立確率測度(英: risk-neutral probability measure)やリスク中立測度(英: risk-neutral measure)と呼ばれたり、またその数学的特性から同値マルチンゲール測度(英: equivalent martingale measure)と呼ばれることもある。リスク中立確率の下では全ての資産価格が(局所)マルチンゲールとなる。多くの資産価格理論において中核的な役割を果たしており、確率的割引ファクターや無裁定価格理論などとも深く関連する重要な概念である。
- ^ Shreve & (2004), p. 228
- ^ Dybvig and Ross & (2003), p. 616
- ^ Cochrane & (2005), p. 51
- ^ Shreve & (2004), pp. 224–234
- ^ Dybvig and Ross & (2003), p. 614
- 1 リスク中立確率とは
- 2 リスク中立確率の概要
- 3 アセットプライシングの基本定理
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