ランナーと共に独立
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 10:19 UTC 版)
「ヨハン・シュトラウス1世」の記事における「ランナーと共に独立」の解説
楽団員への給料を自身の飲食代に使ってしまうなどの行為を繰り返す楽団長パーマーに我慢ならず、兄弟子ランナーは独立を決意する。ランナーの勧誘に応じて、ヨハンもパーマーのもとを離れてランナーの楽団に入った。パーマー楽団から独立したヨハンとランナーは、パーマーの楽曲を使えなくなったことから自分で作曲する必要に迫られ、そろって音楽理論を勉強した。 やがてランナーの楽団は師パーマーの楽団を超える絶大な人気を獲得し、出演依頼に完全に応えることができなくなった。そのためランナーは楽団を二つに分け、楽団の片方をシュトラウスに任せるようになった。するとウィーン市民の人気は、ランナーではなくシュトラウスの楽団に集まるようになり、仲のよかった両者の間に暗雲が垂れ込め始めた。 町はずれに住んでいたヨハンは、居酒屋の娘マリア・アンナ・シュトレイムと出会い、男女の仲になる。やがて恋人アンナは妊娠し、それを機に彼女と結婚する。結婚のために昇給をランナーに願い出たが、拒否されてしまう。ランナーとの仲は次第に険悪になっていった。またランナーはシュトラウスの作曲したワルツを買い取り、自分の作品として公刊した。まったく根拠が無かったわけではないが、シュトラウスの曲をランナーが盗作したとの噂が立つようになった。
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