ラングレーのボロメータ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/02 20:03 UTC 版)
「ボロメータ」の記事における「ラングレーのボロメータ」の解説
ラングレーが最初に用いたボロメータはとても単純な設計で、二枚のすすで覆われた白金片でできていた。片方の白金片は放射から遮蔽され、もう片方が放射に曝される。白金片はホイートストンブリッジを構成し、電池および高感度の検流計と接続して用いられた。片方の白金片に電磁放射があたると、その熱により白金片の温度が上がり抵抗が変化する。1880年までに、ラングレーのボロメータは約 7002400000000000000♠400 m 離れた場所に居る牛からの熱放射を感知できるほどに改良された。 この機器により、電磁波のスペクトルの広い範囲にわたって熱的に検知することができるようになり、主要なフラウンホーファー線のほとんどを発見できた。また、目には見えない赤外線領域に原子・分子吸収線があることも発見した。1892年に、ニコラ・テスラは電力送信実験のためにラングレーからボロメータを個人的に借り受けている。そのおかげで、彼はウェストポイントからヒューストンストリートにある彼の実験室までの送信実験を成功させることができた。
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