ヤズィーディーとの関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/17 06:05 UTC 版)
「ヤズィード1世」の記事における「ヤズィーディーとの関係」の解説
主にイラクを拠点とするクルド語を話す民族宗教の共同体であるヤズィーディーにおいて、スルターン・エズィードは大きな崇敬を受けている神聖な人物である。ほとんどの西洋の歴史家はエズィードという名前はカリフのヤズィードに由来すると考えている。しかし、ヤズィーディーの宗教的な伝承において、スルターン・エズィードと2代目のウマイヤ朝のカリフの間にはいかなる関連性の痕跡も認められない。ウマイヤ家の子孫のスーフィーであり、今日までヤズィーディーから深く敬意を払われているシャイフ・アディー(英語版)(アディー・ブン・ムサーフィル)の下で、カリフのヤズィードに対して特に同情的であったウマイヤ朝に賛意を示す一派による運動が12世紀以前のクルドの山岳地帯に存在した。シャイフ・アディーはその地に定住し、運動の支持者たちを呼び込んだ。ヤズィーディーという名称はシャイフ・アディーがウマイヤ家の家系の出身であったためにこの運動の集団に用いられたのではないかと考えられている。
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