ヤエヤマネムノキとは? わかりやすく解説

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ヤエヤマネムノキ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/21 17:47 UTC 版)

ヤエヤマネムノキ
ヤエヤマネムノキの花
(沖縄県石垣市川平、2024年5月)
保全状況評価
絶滅危惧IB類環境省レッドリスト
分類APG IV
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
階級なし : コア真正双子葉類
core eudicots
階級なし : バラ類 rosids
階級なし : マメ群 fabids
(真正バラ類I eurosids I)
: マメ目 Fabales
: マメ科 Fabaceae
亜科 : ジャケツイバラ亜科 Caesalpinioideae
(旧 ネムノキ亜科 Mimosoideae
: ネムノキ連 Ingeae
: ネムノキ属 Albizia
: ヤエヤマネムノキ A. retusa
学名
Albizia retusa Benth.
生育状況(沖縄県石垣市川平)

ヤエヤマネムノキ(八重山合歓木、学名:Albizia retusa[1])はマメ科ネムノキ亜科落葉高木。方言名ハマクワ[2][3]

特徴

高さ7–15 m。葉は長さ10–20 cm、2回羽状複葉で互生し、羽片4–6対、小葉3–8対からなる。羽片と小葉は対生する。小葉は全縁で長さ2–3 cmとなり、ギンネムネムノキより明らかに大きく、広楕円形~倒卵形で小葉の先端はやや凹むか丸く、裏はやや白い。花序は頂生の円錐花序となり、5–6月の初夏に淡紅色の花を15個ほど集めてつける。花は夕方から夜にかけてよく咲き、ネムノキの花に似て花冠から多数の長い糸状の雄しべと1本の雌しべが飛び出す。豆果は扁平な広線形で長さ8–18 cm、幅約2.5 cm、中に扁平な種子がある。環境省及び沖縄県絶滅危惧IB類 (EN)[2][4][3][5][6]

分布と生育環境

沖縄島、石垣島、小浜島、嘉弥真島、西表島、内離島[3]。沖縄島では名護市許田に生育[7]、石垣島や西表島でも生育地は限られ、海岸沿いに点在する。海外では台湾、中国、東南アジア(タイ、マレーシア)、太平洋諸島(ミクロネシア)、ニューギニア島、オーストラリア北部に分布[4][8][5]

利用

海岸の防風防潮林に適する。辺材・心材ともに帯黄褐色で材は硬く緻密で重く、建築材・器具材によい。葉は緑肥によい[4]

脚注

  1. ^ (米倉 & 梶田 2003)
  2. ^ a b (池原 1989, p. 222)
  3. ^ a b c (大川 & 林 2016, p. 116)
  4. ^ a b c (天野 1982, p. 49)
  5. ^ a b (沖縄県環境部自然保護課 2018, p. 178–179)
  6. ^ (環境省 2020, p. 80)
  7. ^ (阿部 2017, p. 9)
  8. ^ (立石 1997, p. 57)

参考文献


外部リンク




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