メンディサバル (山)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > メンディサバル (山)の意味・解説 

バスク山脈

(メンディサバル (山) から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/30 07:52 UTC 版)

バスク山脈
石灰岩からなる典型的なバスク山脈の山
(アリュイツ)
所在地 スペインバスク州ナバーラ州
位置 北緯42度57分 西経02度19分 / 北緯42.950度 西経2.317度 / 42.950; -2.317座標: 北緯42度57分 西経02度19分 / 北緯42.950度 西経2.317度 / 42.950; -2.317
上位山系 カンタブリア山脈
最高峰 アイスコリ(1551 m
バスク山脈
プロジェクト 山
テンプレートを表示

バスク山脈またはバスク山地スペイン語: Montes vascos, バスク語: Euskal Herriko arkua[1]は、イベリア半島北部に位置する山脈。地理学的にはカンタブリア山脈の東部であるとされる。スペインバスク州ナバーラ州西部に位置する[2]

地理

スペイン北端部を東西に伸びるカンタブリア山脈と、イベリア半島の付け根部分を北西から南東に伸びるピレネー山脈という、ピレネー半島を代表する大山脈の遷移地帯にあるのがバスク山脈である。地質学者はこの地域を「バスクの境界」と呼ぶ。ピレネー山脈の一部であるとされることもあるが、一般的にはバスク山脈はカンタブリア山脈の一部(東部)であるとされる。

バスク山脈の内部には、二本の並行する山並みが西から東に走っており、この二本の山並みをバスク沿岸山脈、バスク内陸山脈と呼ぶこともある。ふたつの山並みの中間には標高約500mのアラバ平原(アラバ盆地)が広がっており、その中央部にはバスク州の州都であるビトリア=ガステイスが位置する。アラバ平原の東部、ナバーラ州西端部のアルツァス/アルサスアを中心とする地域はブルンダと呼ばれる狭い谷となっており、その南側にはウルバサ山地アンディア山地などの高原が、北側にはアイスコリなどがあるウルキーリャ山地やアララール山地が広がっている。ブルンダ谷はビトリア=ガステイスとパンプローナを結ぶ重要な交通路となっている。

気候

バスク沿岸山脈は大西洋地中海の分水嶺となっている。沿岸山脈の北側の気候は穏やかな海洋性気候であり、エスパーニャ・ベルデ(緑のスペイン)と呼ばれるスペイン北岸部の典型的な気候である。一方で沿岸山脈の南側やさらに内陸部では、冬季は寒く雪が積もり、夏季は乾燥して北側よりも暑い。この地域は一般的に大陸性気候の特徴を有する地中海性気候であり、降水量は少なく、山脈の北側のビスケー湾沿岸部よりも冬季は気温が低下する。

冬季の降雪はとても不規則である。11月から翌年4月までは標高700m以上の高地に雪が積もるが、絶え間なく変化するビスケー湾の気象条件によって一気に積雪量が増えることもあり、その逆に暖かいフェーン風効果で数日のうちに高地の雪が溶けることもある。この突然の雪解けは、特にアラバ県北部の平原に洪水を引き起こすこともある。

山地

Gorbea
Urkiola
Aizkorri
Aralar
Urbasa
Salvada
Oiz
ビルバオ
サン・セバスティアン
ビトリア=ガステイス
バスク州における主要な山地
アララール山地のチンドキ
エルニオ
オイス山
アラバ県から見たアラッツ

沿岸山脈

バスク山脈の沿岸部にある山地/山塊を西から東の順に挙げる。これらの山脈は主に、北側のビスカヤ県やギプスコア県と、南側のアラバ県やナバーラ州を隔てている。

  • ゴルベア山地 : ビスカヤ県とアラバ県の県境となっている。ゴルベア自然公園がある。
    • ゴルベア峰 (1,481 m) : ゴルベア山地とビスカヤ県の最高峰。
    • オデリアガ山 (1,245m)[3]ビスカヤ県オロスコの南東部に当たる[4]
  • ウルキオラ山地 : ビスカヤ県とアラバ県の県境となっている。
    • アンボト岩山 (1,331 m) : ウルキオラ山地の最高峰。
  • エルゲア
  • ウルキーリャ山地
  • アルツァニア峰
    • アラッツ英語版峰 (1,442 m) : アルツァニアの最高峰。
  • アララール山地
    • チンドキ峰 (1,346 m) : 「バスクのマッターホルン」。
    • ガンボア英語版峰 (1,402 m)
    • イルムガリエタ (1,044 m)
    • アカイツ・チキ山 (940m)[5]
    • マルコルブル山 (862m)[6]

内陸山脈

バスク山脈の内陸部にある山地/山塊を西から東の順に挙げる。これらの山脈は主に、北側のアラバ県と南側のブルゴス県やラ・リオハ州やナバーラ州を隔てている。

その他

自然

バスク山脈の山塊はほぼ完全に石灰岩からなるが、その他の物質も見つけることができる。一般的に斜面は緩やかであるが、ハゲタカが住むような急な石灰岩のピークや崖も多い。海洋性気候の植生が豊かであり、ブナオークカバノキ属セイヨウヒイラギガシラジアータパインなどが生育している。ラジアータパインは人工的に植林されたものである。

脚注

関連項目

外部リンク


「メンディサバル (山)」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「メンディサバル (山)」の関連用語

メンディサバル (山)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



メンディサバル (山)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのバスク山脈 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS