ミュケーナイ軍との戦い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/08 13:49 UTC 版)
ヒュロスはヘーラクレースとデーイアネイラの間に生まれ、両親が死亡した後、エウリュステウスによって迫害されていた。彼は、ヘーラクレース直系の息子であるヒュロスによって自らの王位が奪われることを恐れていた。ヒュロスは最初、トラーキースのケーユクス王の元に身を寄せていたが、エウリュステウスの脅しによって国を追われ、最終的にアテーナイのマラトーンにあるゼウス神殿へと逃げ込んだ。当時、アテーナイ王であったデーモポーンは彼らを見捨てないことを約束し、エウリュステウス率いるミュケーナイ軍と全面対決をすることになった。 ヒュロス軍は「ペルセポネーに由緒ある家柄の娘を生贄に捧げる」ことで勝利を得られるという神託を聞き、ヘーラクレースの娘マカリアーが自ら命を絶った。年老いていたイオラーオスは天上にいるヘーラクレースとその妻ヘーベーに祈りを捧げると、天から二つの星々が降ってきて黒雲が彼の周りを包み込んだ。黒雲に包まれたイオラーオスはたちまち若返り、かつての力を取り戻した。青年となったイオラーオスはその武勇をいかんなく発揮し、敵将を撃破してエウリュステウスを追い詰めると、スケイローンの岩の傍らでエウリュステウスをひっ捕らえた。エウリュステウスはアルクメーネーによって処刑された。
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