ミヌキウス、軍の指揮をとる
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/22 13:53 UTC 版)
「ゲロニウムの戦い」の記事における「ミヌキウス、軍の指揮をとる」の解説
カルタゴ軍がゲロニウムで冬営の準備に忙しくしている間、ファビウスはミヌキウスに軍の指揮を委ね、宗教行事と弁明のために一旦ローマに戻った。この際に持久戦略を維持するように命じていたが、ミヌキウスはカルタゴに対する積極戦略を主張しており、数日後には野営地を丘の下に移動させた。ローマ軍はこの野営地から出撃し、カルタゴ軍調達部隊に対する嫌がらせ攻撃を実施してハンニバルを挑発した。ハンニバルもこれに反応して軍の2/3をゲロニウムからローマ軍野営地近くに移動させ、一時的な野営地を築き、ローマ軍野営地を見下ろす丘を2,000のヌミディア槍兵に占領させた。この当時、カルタゴ軍は馬を休ませていたため、その機動力は制限されていた。即ち、カルタゴ軍はその最強部隊を欠いていたことになる。 ミヌキウスは直ちに丘の上の槍兵部隊に攻撃をかけてこれを撃退し、その占領した丘に野営地を移動させた。この段階ではミヌキウスがイニシアチブをもっていた。性急なミヌキウスは、この優位性を利用しようとした。
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