ミッテンプンクトとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > ミッテンプンクトの意味・解説 

ミッテンプンクト

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/10 16:49 UTC 版)

赤い線はマンダール楕円(その中心はミッテンプンクト)。青い線は傍心三角形の類似中線。緑の線は中界線英語版ナーゲル点で交わる。

幾何学において、ミッテンプンクト: Mittenpunkt)または類外心[1]とは三角形のユークリッド変換英語版について不変である三角形の中心である。ドイツ語で中間点(middle point)を意味する言葉に由来する。1836年、ナーゲルによって傍心三角形類似重心であることが発見された[2][3]

座標

ミッテンプンクトの三線座標は次の式で与えられる[2][4]

ここで a, b, cは三角形の各辺の長さで、 A, B, Cは角の大きさである。

重心座標では次の様に与えられる[4]

性質

等角共役点

ミッテンプンクトの等角共役Encyclopedia of Triangle Centers にX(57)として登録されており、以下のような性質を持つ[9]

  • 傍心三角形と接触三角形の相似中心である[1][10]
  • OI線、重心とジェルゴンヌ点を結ぶ直線上にある。

三線座標は以下の式で与えられる。

出典

  1. ^ a b 一松信、畔柳和生『重心座標による幾何学』現代数学社、9-12、49,54頁。ISBN 4768704379 
  2. ^ a b Kimberling, Clark (1994), “Central Points and Central Lines in the Plane of a Triangle”, Mathematics Magazine 67 (3): 163–187, doi:10.2307/2690608, JSTOR 2690608, MR 1573021, https://jstor.org/stable/2690608 
  3. ^ v. Nagel, C. H. (1836), Untersuchungen über die wichtigsten zum Dreiecke gehörenden Kreise, Leipzig 
  4. ^ a b Clark Kimberling. “ENCYCLOPEDIA OF TRIANGLE CENTERS, X(9) = MITTENPUNKT”. University of Evansville. 2024年3月20日閲覧。
  5. ^ Eddy, Roland H. (1989), “A Desarguesian dual for Nagel's middlespoint”, Elemente der Mathematik 44 (3): 79–80, MR 999636, http://eudml.org/doc/141457 .
  6. ^ Weisstein, Eric W. “Gergonne Line”. mathworld.wolfram.com (英語).
  7. ^ The uses of homogeneous barycentric coordinates in plane euclidean geometry”. Paul Yiu. 2024年3月20日閲覧。
  8. ^ Gibert, Bernard (2004), “Generalized Mandart conics”, Forum Geometricorum 4: 177–198, MR 2130231, http://forumgeom.fau.edu/FG2004volume4/FG200421.pdf .
  9. ^ Weisstein, Eric W. “Isogonal Mittenpunkt”. mathworld.wolfram.com (英語).
  10. ^ Clark Kimberling. “ENCYCLOPEDIA OF TRIANGLE CENTERS, X(57) = ISOGONAL CONJUGATE OF X(9)”. University of Evansville. 2024年6月23日閲覧。

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  ミッテンプンクトのページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ミッテンプンクト」の関連用語

ミッテンプンクトのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ミッテンプンクトのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのミッテンプンクト (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS