三線極線
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/03 17:45 UTC 版)
ユークリッド幾何学において、三線極線(さんせんきょくせん、英:trilinear polar)とは三角形と点について一意的に決まる直線のひとつである[1][2][3]。1865年、フランスの数学者ポンスレ (1788–1867)によって提言された[1][4]。
定義

△ABC と点Pのチェバ三角形の配景の軸をPの三線極線と言う。
つまりAP, BP, CP とBC, CA, ABの交点をD, E, F、それぞれ直線の組(BC, EF), (CA, FD), (DE, AB)の交点をX, Y, Zとすると、デザルグの定理よりX, Y, Zは共線である。このとき直線XYZをPの三線極線という[1]。
△ABCにたいして直線Lが三線極線となるような、点PをLの三線極点(trilinear pole)または三線極と言う。
三線座標でPを p : q : rとするとPの三線極線は以下の等式で表される[5]。
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直線XYZの三線極 直線XYZ△ABCXYZに対するチェバ三角形△UVWLとBC, CA, ABの交点をそれぞれX, Y, Z、直線の組(BY, CZ), (CZ, AX), (AX, BY)の交点をそれぞれU, V, Wとする。 △ABCと△UVW は配景の関係にあり、その配景の中心PはLの三線極点となる。
三線極線の例
以下に有名な三線極線を挙げる[6]。
三線極点の束
定点Kを通る直線の三線極の軌跡は外接円錐曲線となる。 三線座標でPをX : Y : Z 、Kをx0 : y0 : z0 とする。Pの三線極線は以下の式で表される。
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