マーブル返還問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/26 09:32 UTC 版)
詳細は「エルギン・マーブル」を参照 一方、エルギン伯が持ち去ったパルテノン神殿のマーブルは大英博物館に現存する。その他にも、神殿の彫刻はパリのルーヴル美術館、コペンハーゲンなどにも保存されているが、現在所有点数が最も多いのは2009年6月20日に開館したアクロポリス博物館である。神殿の建物自体にも若干の彫刻が残っている。 1983年以降、ギリシア政府は大英博物館に対して彫刻を返還するよう求めている。しかし博物館側はこれを明確に拒否しており、その背景には法律上の問題を重視するイギリス政府の意向がある。そのような中2007年5月4日にギリシアとイギリスは前文化相同士がロンドンで、法律顧問を同席し会談の場を持った。それはここ数年における意義深いもので、将来へ何らかの解決が見出されることを期待されている。
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