マリコ・テラサキ・ミラーとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > マリコ・テラサキ・ミラーの意味・解説 

マリコ・テラサキ・ミラー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/15 13:42 UTC 版)

マリコ・テラサキ・ミラー(Mariko Terasaki Miller[1])または寺崎 マリ子(てらさき まりこ、1932年8月23日 - 2016年9月7日[2])は、在米日本名誉総領事[3]

家族

日本人男性寺崎英成アメリカ人女性グエンドレン・ハロルド(グエン・テラサキ, 1908-1990)の一人娘。寺崎英成は将来を嘱望された外交官で、アメリカ首都ワシントン日本大使館の三等書記官時代に、日本大使館のパーティーで、グエン・ハロルドと知り合い、恋愛結婚した(昭和初期当時は外交官が外国人と結婚するのはタブー)[4]

寺崎没後の1957年に、母グエンは回想記「Bridge to the Sun: A Memoir of Love and War 太陽にかける橋」を刊行した。1958年に日本語訳[5]出版を祝い母子で再来日している。1961年にアメリカMGMジェームズ・シゲタキャロル・ベイカー主演で映画化された(丹波哲郎[6]も出演)。

柳田邦男『マリコ』の主人公のモデルであり、この作品は、1981年8月の終戦特番にNHK・三時間ドラマで放送された(主演の寺崎役は滝田栄、マリコ役はキャロライン洋子)。

米国人男性と結婚し子供がいる。後年はワイオミング州に在住し日本名誉総領事にもなった。度々来日滞在している。2016年に死去。

来歴

暗号名

アメリカ局長で英成の兄太郎は、日米交渉には現地情報が必要だと盗聴されるであろう電話口でマリコを暗号で使用した[4]

関連書籍

自宅で見つかった。マリコ・テラサキ・ミラーとして回想も収録
  • 柳田邦男『マリコ』 新潮社、1980年、新潮文庫、1983年 - 1981年にNHKでドラマ化
  • グエン・テラサキ 『太陽にかける橋 戦時下日本に生きたアメリカ人妻の愛の記録』- 改訂版
新田満里子訳、中央公論社(新書判)、1982年、中公文庫、1991年

出典

  1. ^ Mariko Terasaki Miller '53 1998 Outstanding Alumna”. 東テネシー州立大学. 2012年2月28日閲覧。
  2. ^ Star Tribune
  3. ^ "マリコ・テラサキ・ミラー"”. 毎日放送 (2002年12月20日). 2012年2月28日閲覧。
  4. ^ a b 暗号名はマリコ 外交官・寺崎英成と娘マリコ”. 日本テレビ (2001年2月4日). 2012年2月28日閲覧。
  5. ^ 初刊版「太陽にかける橋」は、小山書店新社で刊行。小山久二郎『ひとつの時代:小山書店私史』(六興出版、1982年)に出版時の回想もある。
  6. ^ おじの寺崎太郎役

関連項目

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「マリコ・テラサキ・ミラー」の関連用語

マリコ・テラサキ・ミラーのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



マリコ・テラサキ・ミラーのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのマリコ・テラサキ・ミラー (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS