マニア向け珍品
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/03 08:34 UTC 版)
「ダイヤモンド類似石」の記事における「マニア向け珍品」の解説
無色のジルコンほどではないが、無色透明の灰重石(タングステン鉱)もまた天然ダイヤモンド類似石の一つである。分散値 (0.026) は高く、模倣ダイヤモンドに用いられるだけの値を示すものの光沢が強すぎ、またモース硬度 (4.5-5.5) があまりに低すぎて、良質な研磨が出来ない。光学的には異方性で複屈折を有し、さらに比重がかなり大きい (5.9-6.1)。チョクラスキー法で人工合成された灰重石もあるが、それがダイヤモンド類似石に用いられることはほとんどない。宝石質の天然灰重石がほとんど産しないだけに、人工合成灰重石は、ダイヤモンドよりむしろ天然灰重石のニセモノとして出回る。似たようなケースに斜方晶系の白鉛鉱(炭酸鉛)がある。この石はとてつもなく壊れやすく(4方向のへき開面に対して脆い)、さらには柔らかい(モース硬度3.5)のでジュエリーに使用される例はまずない。カットがとても難しく、宝石コレクションに並んでいるのをたまに見かける程度である。宝石質の白鉛鉱は、高い屈折率 (1.804-2.078) と分散値 (0.051) からダイヤモンド光沢を呈し、宝石マニアには珍品として高い評価があるからだ。でも、その柔らかさとは別に高い比重 (6.51) や異方性から来る高い複屈折率 (0.271) からも簡単に見分けがつく。 ハーキマー・ダイヤモンド トパーズ ジルコン大抵はこのような茶色 灰重石 白鉛鉱
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