マット・スクワイア

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マット・スクワイア

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2025/03/18 06:55 UTC 版)

マット・スクワイア
（2018年）
基本情報
原語名	Matt Squire
生誕	(1976-05-07) 1976年5月7日（48歳）
出身地	アメリカ合衆国 ワシントンD.C.[1]
ジャンル	ポップ ロック
職業	音楽プロデューサー レコーディング・エンジニア ソングライター
配偶者	アレクサンドラ・スクワイア
公式サイト	www.mattsquireproductions.com

マット・スクワイア（Matt Squire、1976年5月7日^[2] - ）は、アメリカ合衆国の音楽プロデューサー、レコーディング・エンジニア、ソングライター^[3]。パニック!アット・ザ・ディスコ、オール・タイム・ロウ、アリアナ・グランデ、ワン・ダイレクションなど多数のアーティストの作品を手がけたことで知られる^[4]。

経歴

8歳の時にギターの演奏を始め、10歳のころに演奏の録音を始める^[5]。その後、地元のバンドであるアッシュズ（Ashes）やミルタウン（Miltown）のドラマーとして活動^[6]。

2004年、自身のスタジオであるSOMD!スタジオを設立^[1]。

2005年6月、過去に手がけた作品を聴いて興味を持ったパニック!アット・ザ・ディスコがデビュー・アルバム『フィーバーは止まらない』の録音作業にプロデューサーとして迎える^[7]。アルバムは11,000ドルの予算でミキシングやマスタリングも含めて3週間半で制作され^[7]、同年9月27日に発売された^[8]。2006年5月8日付のBillboard 200で最高位13位を記録し^[9]、アメリカレコード協会からは2023年6月6日付でクワドラプル・プラチナ認定を受けた^[10]。

2024年、ストリーミングプラットホーム「FlashMob」を始動^[11][12]。

人物

妻はアーティストのアレクサンドラ・スクワイア^[13]。

使用ソフトはPro Tools、Logic Pro、Ableton Live^[5]。

お気に入りのプロデューサーおよびエンジニアにリッチ・コスティ（英語版）、ジョシュ・ウィルバー、ギル・ノートン、ボブ・ロックの名を挙げている^[5]。

作品

アッシュズ

• "Flood"（1993年）
• Ashes（1993年）
• "Hiding Place"（1994年）

参加作品

※出典^[14]（特記を除く）

アルバム

年	アーティスト	タイトル	役割
2004	ノーススター（英語版）	Pollyanna	プロデューサー エンジニア ミキシング
2005	ザ・スタティック・エイジ（英語版）	Neon Nights Electric Lives	プロデューサー エンジニア ミキシング
	ザ・レシーヴィング・エンド・オブ・サイレンズ（英語版）	Between the Heart and the Synapse	プロデューサー
	キュート・イズ・ワット・ウィ・エイム・フォー	『青い誘惑（英語版）』	プロデューサー エンジニア ミキシング
	ジュニア・ヴァーシティ（英語版）	Wide Eyed	エンジニア
	レニー・ハートフェルト	Death of the Ghost	プロデューサー
	パニック!アット・ザ・ディスコ	『フィーバーは止まらない』	プロデューサー エンジニア ミキシング
2006	ソウ・ゼイ・セイ（英語版）	Antidote for Irony	プロデューサー エンジニア
	ヒット・ザ・ライツ	『ディス・イズ・ア・スティック・アップ…ドト・メイク・イット・ア・マーダー（英語版）』	プロデューサー エンジニア ミキシング
	モンティ・アー・アイ（英語版）	Wall of People	プロデューサー ミキシング エンジニア
	ボーイズ・ライク・ガールズ	『ボーイズ・ライク・ガールズ（英語版）』	プロデューサー エンジニア ミキシング
2007	ザ・レシーヴィング・エンド・オブ・サイレンズ	The Earth Sings Mi Fa Mi	プロデューサー エンジニア
	オール・タイム・ロウ	『ソー・ロング・イッツ・ライト（英語版）』	プロデューサー エンジニア ミキシング
	スキンドレッド（英語版）	『ルーツ・ロック・ライオット（英語版）』	プロデューサー
2008	ザ・キャブ	『ウイスパー・ウォー』	プロデューサー ミキシング エンジニア
	3OH!3	『WANT（英語版）』	プロデューサー ミキシング エンジニア
	ザ・メイン	Can't Stop Won't Stop	プロデューサー エンジニア ミキシング
	オール・タイム・ロウ	『ナッシング・パーソナル（英語版）』	プロデューサー
	ピープル・イン・プレーンズ（英語版）	Beyond the Horizon	プロデューサー エンジニア
	パニック・アット・ザ・ディスコ	『ライヴ・イン・シカゴ』	プロデューサー[注 1]
2009	テイキング・バック・サンデイ	『ニュー・アゲイン（英語版）』	プロデューサー エンジニア[注 2]
	ブリーズ・キャロライナ	Hello Fascination	プロデューサー エンジニア ミキシング 作詞作曲[注 3]
	ザ・ユーズド	『アートワーク（英語版）』	プロデューサー エンジニア
	セイオシン	『イン・サーチ・オブ・ソリッド・グラウンド（英語版）』	作詞作曲[注 4]
	モンティ・アー・アイ	Break Through the Silence	プロデューサー エンジニア ミキシング プログラミング[注 5]
	フォーエヴァー・ザ・シッケスト・キッズ	The Weekend: Friday	プロデューサー
2010	HIM	『スクリームワークス：ラヴ・イン・セオリー・アンド・プラクティス（英語版）』[20]	プロデューサー
	3OH!3	『ストリーツ・オブ・ゴールド（英語版）』	プロデューサー ミキシング 作詞作曲 楽器演奏 エンジニア ボーカル編集
	デヴィッド・アーチュレッタ	『アザー・サイド・オブ・ダウン（英語版）』	作詞作曲 エンジニア ミキシング プロデューサー
	グッド・シャーロット	『カーディオロジー（英語版）』	作曲[注 6]
2011	オール・タイム・ロウ	『ダーティ・ワーク（英語版）』	プロデューサー 作詞作曲 エンジニア
	シンプル・プラン	『ゲット・ユア・ハート・オン!（英語版）』	作詞作曲[注 7]
	ワン・ダイレクション	『アップ・オール・ナイト』	作詞作曲 プロデューサー[注 8]
2012	ケシャ	『ウォーリア（英語版）』	作詞作曲 プロデューサー[注 9]
2013	ヤングブラッド・ホーク（英語版）	Wake Up	プロデューサー 作詞作曲[注 10]
	アリアナ・グランデ	『ユアーズ・トゥルーリー』	作詞作曲 楽器演奏 プロデューサー[注 11]
2015	ハリウッド・アンデッド	Day of the Dead	プロデューサー[注 12]
	ビー・ミラー	Not an Apology	作詞作曲 楽器演奏 プロデューサー[注 13]
2018	アンダーオース	Erase Me	プロデューサー 作詞作曲
	プレイン・ホワイト・ティーズ	Parallel Universe	プロデューサー エンジニア
	ジ・アミティ・アフリクション（英語版）	『MISERY（英語版）』[27][28]	作詞作曲 楽器演奏 プロデューサー
2019	ザ・メイン	You Are OK[29][30]	プロデューサー エンジニア
	ハヴ・マーシー（英語版）	The Love Life[31]	プロデューサー
	トゥースグラインダー（英語版）	I Am	プロデューサー エンジニア ミキシング 楽器演奏[注 14] 作曲
	ジ・オールモスト（英語版）	Fear Caller	プロデューサー
2020	ジ・アミティ・アフリクション	Everyone Loves You... Once You Leave Them[32]	プロデューサー
	ネック・ディープ（英語版）	All Distortions Are Intentional[33]	プロデューサー
2024	シーユースペイスカウボーイ（英語版）	Coup de Grâce[34]	プロデューサー
	ザ・ウォーニング	Keep Me Fed	作曲

シングル曲

年	アーティスト	タイトル	役割
2005	ヘッド・オートマティカ（英語版）	"Candy Warhol"[35]	プロデューサー エンジニア ミキシング
	パニック!アット・ザ・ディスコ	「殉死と自殺の差は記事になるかならないか」[36]	プロデューサー エンジニア ミキシング
2006		「アイ・ライト・シンズ・ノット・トラジェディーズ〜いつわりのウェディング」[37][38]	プロデューサー エンジニア ミキシング
		「君がやってくれた方がいいのに」[37][39]
		「嘘は女の子が服を脱がずに楽しめる最上の方法」[37][40]
	ボーイズ・ライク・ガールズ	「ヒーロー/ヒロイン（英語版）」[41]	プロデューサー エンジニア ミキシング
2007	ボーイズ・ライク・ガールズ	「グレイト・エスケイプ（英語版）」[41]	プロデューサー エンジニア
	パニック!アット・ザ・ディスコ	「神を創造し、僕達は話そう」[42]	プロデューサー エンジニア ミキシング
2008	ケイティ・ペリー	「キス・ア・ガール」（Rock Mix）[43]	プロデューサー ミキシング
	ボーイズ・ライク・ガールズ	「サンダー（英語版）」[41]	プロデューサー エンジニア ミキシング
2009	3OH!3 featuring ケイティ・ペリー	「スターズトラック（英語版）」[44]	プロデューサー ミキシング
2011	アリアナ・グランデ	「プット・ユア・ハーツ・アップ（英語版）」	作曲
2012	ビッグ・タイム・ラッシュ（英語版）	"Windows Down"[45]	作詞作曲 プロデューサー エンジニア
	ヤングブラッド・ホーク（英語版）	"We Come Running"[46][47]	作詞作曲 プロデューサー 楽器演奏[注 15] エンジニア
2021	アゲインスト・ザ・カレント	「ザット・ウォント・セイヴ・アス（英語版）」	作詞作曲 プロデューサー

脚注

[脚注の使い方]

注釈

1. ^ 「君がやってくれた方がいいのに」「夜間攻撃」「殉死と自殺の差は記事になるかならないか」「嘘は女の子が服を脱がずに楽しめる最上の方法」「いつもエステバンを神に感謝」「君が気づいていないだけでこのテーブルに番号があるのはいい意味がある」「アイ・ライト・シンズ・ノット・トラジェディーズ〜いつわりのウェディング」「さあ踊ろう」の8曲を担当^[15]。
2. ^ 「シンク・イントゥ・ミー」でプロデュースとエンジニア、「ホエア・マイ・マウス・イズ」でプロデュースを担当^[16]。
3. ^ 「Dressed Up to Undress」「Welcome to Savannah」「My Obsession」の3曲を担当^[17]。
4. ^ 「Changing」の1曲のみ担当^[18]。
5. ^ 「The Stand」「Hope」「All of You Tonight」以外の収録曲のプロデューサーとエンジニア、プログラミングを担当。また、「Kaleidoscope」と「Mirage」の2曲ではミキシングも担当した^[19]。
6. ^ 「1979」と「ライト・ホエア・アイ・ビロング」を担当。
7. ^ 「ユー・サック・アット・ラヴ」のみ担当^[21]。
8. ^ 「アップ・オール・ナイト」と「ナ・ナ・ナ」の2曲で担当^[22]。
9. ^ 「ダーティー・ラヴ feat.イギー・ポップ」で担当^[23]。
10. ^ 「We Come Running」「Say Say」「Last Time」の3曲を担当^[24]。
11. ^ 作詞作曲は「タトゥード・ハート」と「デイドリーミン」、楽器演奏は「デイドリーミン」、プロデュースは「ハネムーン・アヴェニュー」「タトゥード・ハート」「デイドリーミン」の3曲で担当した。
12. ^ 収録曲「War Child」のみ担当^[25]。
13. ^ 「This Is Not an Apology」と「Rich Kids」の2曲で担当^[26]。
14. ^ シンセサイザーとドラムの打ち込みを担当。
15. ^ ギターやシンセサイザーを担当。

出典

1. ^ ^{a b} "College Park's SOMD! Studios has recorded bands like All Time Low". The Diamondback. Maryland Media. 12 August 2016. 2021年11月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年3月7日閲覧。
2. ^ "About Matt Squire". Apple Music. Apple. 2025年3月7日閲覧。
3. ^ Matera, Joe (August 2022). "How I Got That Sound: Matt Squire". Sound on Sound. 2022年7月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年3月7日閲覧。
4. ^ Team Blunt (11 May 2021). "Behind the desk: The living legend of Matt Squire". Blunt. 2022年11月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年3月7日閲覧。
5. ^ ^{a b c} "Interview with Matt Squire" (Interview). PluginFox. 18 August 2018. 2025年3月7日閲覧。
6. ^ Ramirez, Carlos (13 January 2021). "Interview: Brian McTernan (Battery, Ashes, Miltown, Be Well, Producer)". NoEcho.net (Interview). 2023年3月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年3月7日閲覧。
7. ^ ^{a b} Payne, Chris (25 September 2015). "Panic! at the Disco's Debut Turns 10: Oral History Told by Brendon Urie, Pete Wentz & More". Billboard. 2022年4月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年3月7日閲覧。
8. ^ Bazley, John (27 September 2015). "Brendon Urie reflects on tenth anniversary of Panic! At The Disco's 'A Fever You Can't Sweat Out'". Alternative Press. 2015年9月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年3月7日閲覧。
9. ^ "Panic! At The Disco Chart History (Billboard 200)". Billboard. 2025年3月7日閲覧。
10. ^ "American album certifications – Panic! at the Disco – A Fever You Can't Sweat Out". Recording Industry Association of America. 2025年3月7日閲覧。
11. ^ FLASH MOB. 17 November 2024. 2025年3月7日閲覧。
12. ^ "FlashMob | Squire Tech". squireinnovation.com. 2025年3月7日閲覧。
13. ^ Matt Squire [@mattsquiremusic] (2023年11月30日). "Happy birthday to my beautiful and ultra talented wife @alexandrasquireart !! Love you!!". Instagramより2025年3月7日閲覧。
14. ^ Matt Squire | Credits - オールミュージック. 2025年3月8日閲覧。
15. ^ ...Live in Chicago (CD liner notes). Panic at the Disco. Decaydance / Fueled by Ramen. 2008. 7567-898985。
16. ^ New Again (LP liner notes). Taking Back Sunday. Warner Bros. Records. 2009. 516894-1。
17. ^ Hello Fascination (CD booklet). Breath Carolina. Fearless Records. 2009. FRL 30130-2。
18. ^ In Search of Solid Ground (CD booklet). Saosin. Virgin Records. 2009. 509992 35009 2 1。
19. ^ Break Through the Silence (CD booklet). Monty Are I. Island Records. 2009. BOOI3395-02。
20. ^ "SCREAMWORKS:LOVE IN THEORY AND PRACTICE / スクリームワークス：ラヴ・イン・セオリー・アンド・プラクティス". Warner Music Japan. 2025年3月12日閲覧。
21. ^ "You Suck At Love - Song by Simple Plan". Apple Music. Apple. 2025年3月13日閲覧。
22. ^ Up All Night (Germany Edition) (CD booklet). One Direction. Syco Music. 2011. 88691983762。
23. ^ "Dirty Love (feat. Iggy Pop) - Song by Kesha". Apple Music. Apple. 2025年3月17日閲覧。
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26. ^ Not an Apology (CD booklet). Bea Miller. Syco / Hollywood. 2015. D001888592。
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30. ^ You Are OK (CD liner notes). The Maine. 8123. 2019.
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33. ^ McLaughlin, David (23 July 2020). "Album Review: Neck Deep – All Distortions Are Intentional". Kerrang!. Wasted Talent Ltd. 2025年3月12日閲覧。
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35. ^ Beating Heart Baby (single sleeve notes). Head Automatica. Warner Bros. Records. 2005. W663。
36. ^ ProSoundNetwork Editorial Staff (1 April 2006). "The Only Difference Between Martyrdom and Suicide Is Press Coverage Panic At The Disco". MIX. Future plc. 2022年5月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年3月17日閲覧。
37. ^ ^{a b c} A Fever You Can't Sweat Out (CD booklet). Panic! At The Disco. Decaydance / Fueled By Ramen. 2005. FBR077。
38. ^ I Write Sins Not Tragedies (single liner notes). Panic! at the Disco. Decaydance / Fueled by Ramen. 2006. 5051011 2680 7 6。
39. ^ But It's Better If You Do (single liner notes). Panic! at the Disco. Decaydance / Fueled by Ramen. 2006. 7567-94215-7。
40. ^ Lying Is the Most Fun a Girl Can Have Without Taking Her Clothes Off (single liner notes). Panic! at the Disco. Decaydance / Fueled by Ramen. 2006. 7567-94292-7。
41. ^ ^{a b c} Boys Like Girls (booklet). Boys Like Girls. Columbia Records. 2007. 88697 18816 2。
42. ^ "Build God, Then We'll Talk - パニック!アット・ザ・ディスコの曲". Apple Music. Apple. 2025年3月17日閲覧。
43. ^ "I Kissed a Girl (Rock Remix) - Song by Katy Perry". Apple Music. Apple. 2025年3月17日閲覧。
44. ^ "‎Starstrukk (feat. Katy Perry) - スリー・オー・スリーの曲". Apple Music. Apple. 2025年3月17日閲覧。
45. ^ "Windows Down - Song by Big Time Rush". Apple Music. Apple. 2025年3月12日閲覧。
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47. ^ "We Come Running - Song by Youngblood Hawke". Apple Music. Apple. 2025年3月17日閲覧。

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